初恋の復習３ (ページ13)

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お題は何？ページ13

午後の部が始まった。赤組、白組、青組の順で行われる応援合戦。

機嫌悪いんだろうなと思ってたAは、何も無かったかの様に、ミンソク君の学ラン姿を見てキャーキャーはしゃいでる。

「ベク！ミンソク君カッコ良いね。あれ写真撮って！早く」

ミンソク君が居ない時は、Aの隣に座るベッキョンが言われるままにスマホでミンソク君を撮る。ちょっとは先生気にしたら……。

僕に今日はずっと一緒にいてって言った癖に、さっきも置いて行かれたし。今もベクベクだし。

もう慣れたつもりでいたけど、さっき僕じゃなくてベクってAが呼んだ時は少しショックだった。

「てかギョンス、何で荷物持ってきてんの」

僕の足元にある鞄。

「これは……」

これは、Aが友達なんて僕らしか居ないのに、借り物競走になんか出るから、只でさえ遅く走るAがスムーズにゴールできる様に昨日の晩に、借り物競走でありがちな物を詰めてきたんだ。

Aが知らない人に何か貸してなんて言う訳無いと思ったから。

ちなみに、体育祭の個人の種目は僕が学校を休んだ日に決められていた。僕が居たら絶対止めてたのに。

こう思うと、僕はまだまだAから抜け切れてないよな。結局いつも考えてるし。

「あ！白組の応援始まるよ」

各学年クラスから男女2人の12人。そこに三年生の団長と副団長の男子が追加されて計14人で行われる応援合戦は結構迫力がある。

学ランに白のハチマキとタスキをしたミンソク君は確かにカッコ良い。

「俺も応援団やれば良かった」

「私も……」

ベッキョンの呟きにAも続く。

Aの学ラン姿……。結構いいな。

駄目だ。近くにいるとやっぱり駄目だ。

白組の応援が終わってミンソク君達が帰って来た。

「ミンソク君！カッコ良過ぎていっぱい写真撮ったよ」

「え、あっ本当に？Aちゃんカメラ持って来てたの？」

ミンソク君はAが普通に戻ってるから若干戸惑ってる様子。

「ベクのスマホで撮ったよ。ほら。これでいつでも見れるね」

「プリントして貰うの？」

「え？ベクに借りて見るよ」

「ベクそれ、俺に送って。Aちゃん、俺のスマホで一緒に見ようね」

「うん！」

「あ。消しちゃったわ。ごめんミンソク」

「ちょっと！ベク何してくれてんの。もう馬鹿！」

「いいよ。Aちゃん、俺ので一緒に撮ればいいから。ほら寄って」

「俺も！俺も写る」

「え！写真撮ってる！俺もー」

ここ、やっぱりうるさい。