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ルハンとAの会話を聞いて、俺はその日を思い出した。
1年前の誕生日。
仕事が終わり、家に帰って鍵を差すと
中からガタガタっと慌ただしい音が聞こえた。
多分Aがサプライズするつもりだとすぐにわかった。
ピンときた俺は笑いを堪えながら、そろりそろりと中に入る。
「あれ、鍵あけた音したよな？」
「しっ！黙ってよルハン！」
コソコソとした話し声が暗闇の中で聞こえて、ルハンもこの場にいることがわかった。
普段言い合いばかりの2人が、
協力し合って俺の誕生日を祝ってくれる事が
何よりも嬉しかった。
「あぁ〜疲れた〜！」
わざとらしく呟き、ポチっと電気をつけると
ベタに飛んでくるクラッカー。
「「ハッピーバースデーミンソク！！」」
俺が俺が！
私が私が！
と、お互いを押し退け合って
俺の元へ駆け寄ってくる2人を、
まとめて思いっきり抱き締めた。
「2人とも、ありがとう」
そう言うと、2人は本当に照れ臭そうにプレゼントを差し出した。
可愛いなぁ、お前ら。
「あのね、ミンソク。ルハンもどうせ買うだろうと思ったから2人でお金出し合って高いものあげようってなったの。」
「はー？俺は1人でも元々これ買おうと思ってたんだし！Aが便乗してきたんだろ！信じて？ミンソク」
わかったわかった、と笑いながら開けたプレゼントは、俺がずっと欲しかったパソコンだった。
「わ！すげぇ！嘘だろ？いいの？」
いいの！と、口を揃える2人をまた抱き締めた。
「祝ってもらった事も嬉しいけど、こうして3人でいられる事がもっと嬉しい。」
それから本当に大事に使っていたパソコン。
家で仕事をする時だってゲームをする時だって、1日に1回は必ず使っていた。
そこにあるパソコンにそっと手を近付けてみる。
「あれ…？え？」
パソコンに触れる事ができた。
ちょっと待てよ。
慌てて他の物に触ろうとしても
手は虚しくすり抜けてしまう。
何でこれには触れる事が出来る？
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あまいくりーむ(プロフ) - 感動して泣きました！本当に素敵なお話ありがとうございます！ (2018年2月1日 9時) (
レス) id: 2aadc45e2f (このIDを非表示/違反報告)
pee - 昼寝の寝付けなくて読み始めたら号泣しました。笑 かぴさんのほかの作品もまだ全部ではないですが読ませてもらってます！どれも面白くてすごく泣けて大好きです！！これからもたくさん読ませてもらいます！！笑 (2016年6月13日 2時) (レス) id: d508e4f240 (このIDを非表示/違反報告)
shizuka☆ - 感動してめっちゃ泣きました…(TT) 素敵な作品ありがとうございました！ (2016年4月24日 0時) (レス) id: 856a77ea44 (このIDを非表示/違反報告)
miho(プロフ) - すごく素敵な作品でした。後半は涙が止まらず、読み終わった後はしゃくりながら泣いていました。素敵な作品とであえて本当に良かった。これからも活動頑張ってください！ミンソク最高でした！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 23e05b5ddb (このIDを非表示/違反報告)
たろうくん(プロフ) - 読ませていただきました！涙が止まりません。男前ミンソク最高です。友情モノありがとうございます (2016年3月18日 15時) (レス) id: ab00f2bab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年2月16日 3時
