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早速その店に問い合わせると、目当ての指輪は置いてあるようだったからすぐに買いに出掛けた。
指輪を買っても有り余る程の預金が入った通帳も大事に胸ポケットに入れて。
すごいな、さすがキムミンソクだな。
俺たちの中でやっぱり1番大人だ。
店に入って、実物を見ると雑誌で見るよりももっともっと輝いていて本当に綺麗な指輪だった。
「いらっしゃいませ。結婚指輪をお探しですか？」
人当たりのいい店員さんが話し掛けてくる。
「あ、えーっと。はい、そうです。」
まぁ複雑な気持ちになるけど、親友の代わりに買いにきましたなんて言えないもんな。
「こちらの指輪をお気に召されましたか？」
「はい。前からそれに決めてて。」
「お客様、非常にお目が高いですね。かしこまりました。おサイズはどう致しましょう？」
「あ、7号でお願いします。」
さすが、ミンソクだ。
俺指輪なんて買った事ないから女物のサイズなんてわかんなかった。
言っておいてくれて助かった。
「ありがとうございました。お幸せを祈っております」
溢れる笑顔の店員さんに、ぎこちなく挨拶をして家に戻る。
「幸せを祈ってます、かぁ。」
なんでミンソクが聞けないんだろう、この言葉。
なんで俺が聞くんだろう。
現実が押し寄せてきて
ドアの前で、はぁと溜息をついた。
ダメだ、しっかりしろルハン！
ミンソクが見てる。
笑顔を作ってドアを開ける。
「ミンソク、ただいま！買ってきたよ！俺緊張して吐きそうだったー。あんな所に入る日が来るとは！」
”おかえり。ありがとな、ルハン”
「さて。どうする？A呼ぶ？」
”いや、またあの棚にしまっておいて。”
え？なんで？
「渡さないの？」
”んー。タイミングでね。”
ふーん。
そーゆーものか。
俺なんか、我慢出来ずにすぐ渡しちゃいそうだけどな。
ま、渡す相手いないんだけど。
とりあえず指示通り棚の奥に隠した。
”ルハン、ありがとな”
「いいっていいって！」
”本当にありがとう”
何だよ、そんな何回も言わなくても伝わってるってば。
「そのタイミングってやつが来たらすぐ教えてね！他にも出来る事あったら何でも言って！」
”うん、また頼むよ。”
一先ず、最初の使命が終わった！
うわぁ、楽しみだな。
あの指輪見てなんて言うかな、A。
俺関係ないのに、俺までドキドキしちゃうな、なんか。
…俺関係ないのに。
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あまいくりーむ(プロフ) - 感動して泣きました！本当に素敵なお話ありがとうございます！ (2018年2月1日 9時) (
レス) id: 2aadc45e2f (このIDを非表示/違反報告)
pee - 昼寝の寝付けなくて読み始めたら号泣しました。笑 かぴさんのほかの作品もまだ全部ではないですが読ませてもらってます！どれも面白くてすごく泣けて大好きです！！これからもたくさん読ませてもらいます！！笑 (2016年6月13日 2時) (レス) id: d508e4f240 (このIDを非表示/違反報告)
shizuka☆ - 感動してめっちゃ泣きました…(TT) 素敵な作品ありがとうございました！ (2016年4月24日 0時) (レス) id: 856a77ea44 (このIDを非表示/違反報告)
miho(プロフ) - すごく素敵な作品でした。後半は涙が止まらず、読み終わった後はしゃくりながら泣いていました。素敵な作品とであえて本当に良かった。これからも活動頑張ってください！ミンソク最高でした！ (2016年3月25日 0時) (レス) id: 23e05b5ddb (このIDを非表示/違反報告)
たろうくん(プロフ) - 読ませていただきました！涙が止まりません。男前ミンソク最高です。友情モノありがとうございます (2016年3月18日 15時) (レス) id: ab00f2bab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年2月16日 3時
