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高校2年生で初めて同じクラスになって
下の名前で呼ぶ事さえもまだぎこちなかった時。
「ジ、ジョンイン。言ってたCD持って来たよ！」
「おぉ〜！ありがと！まさかAがこれ持ってるなんて！昔のやつだからどこにも売って無いのにさぁ。」
「あたし音楽の趣味いいから〜」
「まぁ否定は出来ないっすね。」
返されたCDの中には、彼の連絡先が書いてあるメモが入っていて。
震える手で最初に打ったメールを今でも忘れない。
すぐに返信が来て、彼も携帯を握り締めて待っていたのかな、なんて思った。
放課後にアイスを食べに行ったり休日に映画を見に行ったり、「学生らしい」と言う言葉では片付けられない位に本当に純粋なデートを繰り返していた。
「ねぇA。」
「んー？」
「俺さぁ」
「うん」
「…やっぱ何でもない！」
「…そっか。」
距離が縮まってしばらく経った学校の帰り道。
珍しく噴水のある場所を通って帰ろう、なんて言われて。
私も彼から言われる言葉を期待していた。
結局唇を噛み締めるだけで言葉になる事のなかった彼の想いを、少し強引にでも聞いていたら。
未来はまた違っていたのかもしれない。
今、目の前にいる彼の瞳は
あの頃私が見つめていた色ではなかった。
「ジョンイン、一緒に帰ろう？あの街に」
「だから。あー…もう、言わなきゃわかんないかなぁ。A、もう俺と関わるな。さっさと帰れ。」
本当に大切な事は、言わなくても通じてたじゃない、私達。
乏しくなったその表情で、一体貴方は何を思っているの？
「Aが動かないなら俺が行くね。じゃ、元気で」
ヒラヒラ、と手を振って背を向けようとする彼の手を思わず掴んだ。
「…なんなんだよ！」
「待ってジョンイン、卒業してから何があったの。私に聞かせて、お願い」
「話す事なんて何もない」
「私、今でもジョンインが好きなの、一緒にいたいの。」
「…何で今っ、そんな事言うんだよ！！」
ずっとポーカーフェイスだった彼が、初めて顔を歪ませた。
掴んだ腕を引き離される。
「A、お願い。帰って」
「帰らない」
「帰れよ！！」
「帰らない！！！」
泣きながら叫んだ。
彼と一緒にじゃないと、絶対に帰らないと決めてきたから。
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あまいくりーむ(プロフ) - かぴさんの描くEXO胸キュンです！これからも楽しみにしています！ (2018年1月31日 17時) (
レス) id: 2aadc45e2f (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - 最後のジョンインので号泣してしまいました。めっちゃ面白いです。 (2015年10月18日 2時) (レス) id: 2d2ab8a7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - かぴさんのせっちゃんかわいくてかわいくて永久保存版です(//∇//)タオちゃんの、微妙な今なので尚更かわいいタオちゃんが愛しくて可愛すぎて頭ｳﾘｳﾘしたいくらいです〜！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 4981811fae (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - コニさん» ありがとうございます！！せっちゃんはですね、本当に本当に書くのが楽しくて愛おしいです（笑）こんな感じでいてほしいですよね。。4話で終わらせると決めているのでそこに気付いて下さって嬉しいです！短編にも力入れていきますね！本当にありがとうございます！！ (2015年4月8日 3時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
コニ(プロフ) - 今ではルハンペンなのにタイプはセフンとなんとも不思議な状況に陥ってしまいましたw4話というとても少ないスペースであんなにストーリーの構成ができているなんて素晴らしいです!かぴさんの作風本当に大好きです!社長様の言う通りも愛読です 長いコメント失礼しましたw (2015年4月7日 23時) (レス) id: 6f5788a197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年2月16日 2時
