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時が経つのはあっという間なもので、気付けば明日タオ君は帰国してしまう。
うちの部署でタオ君のお別れ会をやろうという事で、ちょっと高級な店が手配された。
「それでは、タオの頑張りに乾杯〜！！」
部長の音頭で乾杯をすると、わらわらと皆がタオ君を取り囲んだ。
ほら、どこが人に好かれないだよ。
たった3ヶ月でこんなに愛されてんじゃん。
お別れの挨拶を交わしている様子を見て、あー本当に帰っちゃうんだと実感する。
挨拶なんて今更気恥ずかしくて遠くからその様子を見ながらビールを飲んでいた。
「A！」
しばらく経ってから、私の元へとやってきたタオ君。
「3ヶ月お疲れ様、タオ君。」
「ありがと！」
カチンッと乾杯をして、ふぅっと息をつく。
「ねぇA。」
「なに？」
「僕がいなくなったら淋しい？」
「んー、どうかな」
淋しいに決まってるよ。
こんなに世話がやける子、なかなかいないよ。
「僕ね、本当に感謝してるんだ。Aが僕にしてくれた事。」
「何もしてないよ」
「してくれたじゃない。適当に選んだお店に連れて行ったり」
「もー！！」
なんなんだ。
最後の最後に嫌味か！
「でもね。」
本当に寂しそうにこっちを見る。
「僕、あのお店にもう一回行きたいよ」
ここも美味しいけど、あそこのお肉が食べたい。
そう言ってポロポロと泣いた。
「ちょっ、タオ君どうしたの？大丈夫？泣かないでよ」
「味、忘れちゃったって言ったけど、嘘だよ。忘れる訳ないもん、あんなに、美味しいお肉、」
しゃくりながら続けるタオ君
「ほんとに、ありがとう」
泣き続けるタオ君に私までつられちゃって。
泣かないでって言いながら私も泣いた。
「A、また遊びに来るからね。中国語、本当に上手だからきっと中国でも働けるよ」
「そうかな？じゃあ私が行ったら何してくれる？」
「うーんと…」
少し考え込むタオ君。
いや、真剣かよ。
「お嫁さんにしてあげる！」
満面の笑顔でそう言うタオくんに、また涙が出てきちゃって
「じゃあ、行こうかな」
「待ってる」
そう2人で笑い合った。
fin
タオちゃん、初挑戦です…
いくら考えてもこんなキャラにしかできなくて苦戦しました。。
ハッキリしない終わり方ですみませんが、一応ハッピーエンドです。
タオペンさん、すみません！
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あまいくりーむ(プロフ) - かぴさんの描くEXO胸キュンです！これからも楽しみにしています！ (2018年1月31日 17時) (
レス) id: 2aadc45e2f (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - 最後のジョンインので号泣してしまいました。めっちゃ面白いです。 (2015年10月18日 2時) (レス) id: 2d2ab8a7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - かぴさんのせっちゃんかわいくてかわいくて永久保存版です(//∇//)タオちゃんの、微妙な今なので尚更かわいいタオちゃんが愛しくて可愛すぎて頭ｳﾘｳﾘしたいくらいです〜！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 4981811fae (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - コニさん» ありがとうございます！！せっちゃんはですね、本当に本当に書くのが楽しくて愛おしいです（笑）こんな感じでいてほしいですよね。。4話で終わらせると決めているのでそこに気付いて下さって嬉しいです！短編にも力入れていきますね！本当にありがとうございます！！ (2015年4月8日 3時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
コニ(プロフ) - 今ではルハンペンなのにタイプはセフンとなんとも不思議な状況に陥ってしまいましたw4話というとても少ないスペースであんなにストーリーの構成ができているなんて素晴らしいです!かぴさんの作風本当に大好きです!社長様の言う通りも愛読です 長いコメント失礼しましたw (2015年4月7日 23時) (レス) id: 6f5788a197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年2月16日 2時
