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心配していた仕事の面に関しては全く問題がなかった。
韓国でこれだけ出来るのだから、きっと中国ではもっと活躍していたのだろう。
だんだん、彼が派遣されてきた理由が分かった気がした。
納得できない事があれば上司であっても物怖じしない態度で言いたい事を言うし、マーケティングのやり方だって彼ならではの奇抜なアイディアで個性を主張していた。
そして、私とのご飯ももはや週末の恒例のようになっていた。
「A、最初に連れて行ってくれたお店、適当に選んだでしょう！」
「ばれた？でも美味しいって言ってたじゃん。」
「だって毎回どんどん美味しい店になっていくんだもん。もう最初のお肉の味忘れちゃった！」
そりゃそうだ。
タオ君の舌がバカじゃない限り気付くだろう。
「初心を忘れるなって事だよ」
「全然心に響かない！」
「うるさいなー！今はちゃんと選んでるんだから毎回接待気分だよ、上司でもないくせに！」
「ふふ、ありがと」
たまにこうやって笑うから厄介なのだ。
そんな顔を見せられると、つい許してしまう。
彼が人に好かれないなんて、そんなのきっと嘘だ。誤解だ。
よく中身を知ると愛さずにはいられないキャラクターだと私は思う。
お肉の最後の一切れを遠慮せずに食べられても、ゴマ油を服に付けられても、なんだかんだその笑顔で許されてしまうのだ。
「あっ、そうそう。僕もうすぐ中国に帰るんだ」
えっ？いま何て？
モグモグとサンチュを頬張るタオ君がそう言った。
中国に、帰る？
こんなに早く？
「え。まだ来て3ヶ月じゃん」
「うん。だって最初から3ヶ月の予定だったもの」
「そうなの！？」
「3ヶ月だけ行ってきて下さい〜って言われて来たんだよ？」
そうだったんだ…
派遣されて来た人の中にそんな短期の人いなかったからすっかりタオ君もそうだと思い込んでいた。
でもそう言われればタオ君の仕事の早さも辻褄が合う。短期の即戦力として送りこまれたんだ、きっと。
「でも、僕帰りたくないな」
寂しそうにこっちを見るタオ君。
え、何だよその目。
「だって、ご飯が美味しいもん！」
キャハハと笑う彼にはらわたが煮えくり返りそうになった。
一瞬のドキドキを返せ！！
「なにその顔！クソワロ！」
「どこでそんな言葉覚えたの！」
「あっおこだ、おこ〜！！」
女子高生みたいな言葉を使っては笑顔を振りまくタオ君が、あとちょっとで居なくなるのか。
そっか。
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あまいくりーむ(プロフ) - かぴさんの描くEXO胸キュンです！これからも楽しみにしています！ (2018年1月31日 17時) (
レス) id: 2aadc45e2f (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - 最後のジョンインので号泣してしまいました。めっちゃ面白いです。 (2015年10月18日 2時) (レス) id: 2d2ab8a7c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - かぴさんのせっちゃんかわいくてかわいくて永久保存版です(//∇//)タオちゃんの、微妙な今なので尚更かわいいタオちゃんが愛しくて可愛すぎて頭ｳﾘｳﾘしたいくらいです〜！ (2015年5月8日 9時) (レス) id: 4981811fae (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - コニさん» ありがとうございます！！せっちゃんはですね、本当に本当に書くのが楽しくて愛おしいです（笑）こんな感じでいてほしいですよね。。4話で終わらせると決めているのでそこに気付いて下さって嬉しいです！短編にも力入れていきますね！本当にありがとうございます！！ (2015年4月8日 3時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
コニ(プロフ) - 今ではルハンペンなのにタイプはセフンとなんとも不思議な状況に陥ってしまいましたw4話というとても少ないスペースであんなにストーリーの構成ができているなんて素晴らしいです!かぴさんの作風本当に大好きです!社長様の言う通りも愛読です 長いコメント失礼しましたw (2015年4月7日 23時) (レス) id: 6f5788a197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年2月16日 2時
