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私は再びあの社長室に戻る事になった
「えっ？秘書無しで仕事してたの！？」
「当然だ。俺の秘書はお前だろ」
確かに急に新しい人をつけるのは大変だろうと思って心苦しくなっていたけど、秘書課の中から誰かを昇進させると思ってたのに…
「婚約者に逃げられ傷付いた心を励ましながら、社長しながら、秘書業までやっていたんだ俺は。たった1人でな」
「す、すみませんでした…」
「生涯俺にのみ尽くすの刑に処す」
「え、」
「処す」
「かしこまりました…」
でも、尽くすって言っても1人で何でも出来ちゃうんだもんなぁ
「早速命令だ。昼食がてらこの書類を第二営業部に持って行ってこい」
「え、第二営業部って…」
ジョングクがいる所じゃん
「昼の業務に遅れるなよ」
「社長……！ありがとうございます」
「早く行ってこい」
「はい！！」
ぺこりと頭を下げると、パソコンから目を離さずに手を上げる社長
きゅんきゅんうるさい心音を鎮めながら社長室を飛び出した
営業部のオフィスに入る
ジョングク……いた！
良かった、外回りじゃなかった！
「ジョングク！」
「…A！」
名前を呼ぶと振り向いてパアッと明るい笑顔で駆け寄ってくるジョングク
「お前ー！心配したんだぞ！」
「本当〜〜っにごめん！もう大丈夫。」
「今ゆっくり話せるの？」
「うん！社長がこれ渡してそのままランチしていいって！」
書類を渡すと、ん？と首をかしげるジョングク
「これ別に今日じゃなくてもいい書類だけど…あ。」
「そうなの？え、何？」
「またこれ話すとお前社長に惚れ直しちゃうな」
「なに？気になるじゃん」
眉を下げて微笑むジョングク
「俺、本当だったら会社にいない時間帯なんだよ、いま」
「うん、私もジョングクいないかもって思ってた」
「朝、上から言われたんだ。今日は外回りは他のやつに任せて事務作業しろって」
「え…それって」
「社長の計らいだろうなぁ。どうでもいい書類を俺んとこに持って来させて」
また心臓がきゅ〜っと痛くなる
なんなんだ、あの人の器の大きさは。
「ほらー！またきゅんとしてる」
「…しょうがないじゃん〜〜！」
「ちえっ。お熱いこと！何でそんなAが急にあんな事したのか昼飯食べながら説明してもらおうか！」
「…はい」
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cj - 最高でした！！！ (2021年12月5日 15時) (
レス) @page23 id: 6691782cad (このIDを非表示/違反報告)
ペジュ - もう、最高すぎます！これからも、更新頑張ってください！ (2020年6月2日 23時) (レス) id: c155b7d573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2020年5月31日 15時
