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「結婚おめでとーーー！！」
グラスのぶつかる音に負けないくらいの
ジョングクの大きな声
「ありがとう！」
恥ずかしいよジョングク、なんて思いながらも
散々迷惑をかけたこの優しすぎる友達からの祝福を素直に受け入れる
「いやー……色々あったね」
いひひって笑う彼に、おずおずと頭を下げる
「その節は誠に…」
「もういーってば。今日はお祝い。たーんと食べな！ってこんな店で悪いけど」
「何言ってんの！ジョングクと私はこの店でしょ？」
ジョングクも成績いいし、もっと高級な所に行こうと思ったら行けるはずなのに
きっとあえてここを選んだのだろう
気遣い屋で背伸びをしない彼が、大好きだ
「ジョングク、彼女と別れたの？」
「あー……うん。」
少し前から彼の右薬指の指輪が無くなったことには気付いていた
困ったように眉を下げた彼に、あまり深く聞かない方がいいのかとも思ったが
彼の方から続きを話してくれた
「よく言うじゃん、結婚は妥協だって。」
「まぁ…大人は言うよね」
「俺も彼女と付き合って長かったし。だから妥協でも、結婚しよっかなーって思ってたんだけど。」
運ばれてきたバーニャカウダをつまむジョングク
女子が好きそうなメニューだって嫌な顔ひとつせずに一緒に食べてくれる
「Aと社長見てて思った。あー恋愛ってこうだよなーって。」
ニッコリ笑う
「俺、前の彼女の為に全部捨てる事なんて出来ないや。って思った」
「ジョングク…」
「まぁ普通はどんな相手でも現実的に考えたら無理なんだけどさ。彼女に対する俺の感情ってそれ位の気持ちなんだって思ったらなんかさ。」
明るく笑うジョングクにも、きっと沢山の葛藤があったはずだ
「それと、俺……」
「うん？」
「あー……やっぱいい。」
「何よー」
「幸せになって、A」
本当に本当に優しく言うジョングクに涙が出そうになった
私は、どこまで人に恵まれているんだ
「社長みたいな人に出逢えたって、本当に素敵な事だから」
「うん…私もそう思う。」
「あーあ！最初はちょっと引き気味だったのにな！」
「ふふ。そうだね。何があるかわかんないよ」
「俺が貰ってやるしかないかなーって思ってたのに」
ビールをぐいっと煽ってそんな事を言うジョングク
「誰もいなかったらお願いしてたかも」
「…社長には言うなよなー」
「冗談なんだから言わないよう」
「…そだね」
ジョングク
必ず出逢えるよ
こんなに素敵なジョングク
私が社長に出逢ったように、必ず。
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cj - 最高でした！！！ (2021年12月5日 15時) (
レス) @page23 id: 6691782cad (このIDを非表示/違反報告)
ペジュ - もう、最高すぎます！これからも、更新頑張ってください！ (2020年6月2日 23時) (レス) id: c155b7d573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2020年5月31日 15時
