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……重すぎる。
力の入ってない人間ってこんなに重いのか、とうんざりする。
片手はAが背中からずり落ちないように支え、肩がもげそうになる程重い鞄の中からもう片方の手で鍵を探す。
ダラリと垂れ下がってる腕が邪魔で邪魔で仕方がない。
またこんな暑い時に。
汗が噴き出て止まらない。
本当にあり得ない事態だ。
無理にでもミンソクを呼び出して預けるべきだった、と激しく後悔する。
「……ああもう！」
腕、邪魔！！
身体を左右に揺らしてはね除けると、
ふ、と背中の重みがなくなった。
…ん？
曲がった腰は急には元に戻らなくて、
まるでベテラン作家の爺さんみたいな体勢で振り返ると、そこにはこの女の彼氏が立っていて。
まるでどこかの王子様のように軽々と抱えていた。
「ミンソク。」
「悪かったな、ギョンス。」
「結局来るなら最初から預ければ良かったよ。」
こういう場合はこうして嫌味を言うのが一番正しい選択だろう。
僕はまかり間違ってもこの二人に謙遜や遠慮なんかしない。
「ミンソク。」
「ん？あ、寄ってく？喉渇いたろ？」
お前の家ではないだろう、と言う突っ込みは余計なお世話だ。
何故ならAの物はミンソクの物。
それ位、彼女はこの彼に夢中だから。
「いや、一刻も早く帰るけど？」
「はは、ごめんってば。Aが起きたらちゃんとお礼言うように言っとく。」
僕とは違って、体力的に余裕なミンソク。
ぽんぽん、と頭を撫でる様子は、どこからどう見ても幸せ絶頂のカップルだ。
ミンソクは笑って素直に謝ったけど、もう一歩だけ踏み込ませてもらおう。
ここまで体力を使った分くらい、干渉する権利はある。
「ねぇ。Aの事、好き？」
率直な僕の言葉に、ぽかんと口を開けたミンソク。
「何でそんな事聞くの？」
「なんとなく。好き？」
「うん。」
「どの位？」
どうした、ギョンス。
そう顔に書いてある。
でも、その顔はすぐにAの方に向いた。
「苦しくなる位。」
…それは、どういう意味で苦しくなるんだろう。
でも、僕が今聞いていいのはここまでだと思った。
おやすみ、と扉の中に消えていくミンソクの言葉に嘘は無さそうだと感じたから。
恋っていいな、なんて柄にもなく思う程
Aを愛おしそうに見つめていたから。
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かぴ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさーーん！！待ってました＼(^o^)／ 見てくれてないはずはないのに中々来てくれないから慌てたじゃないですか（笑）！痛くて苦しい胸キュン、最後まで見守ってください^ ^！ (2016年7月22日 23時) (
レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆあさん» みんそくうう！ってどれだけ叫んだか！（笑）2人で泣きながら書きましたw書籍化、しようかしゅしゅちゃんw実費だねw (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ひつじさん» 本当にしゅしゅちゃんが書いてる通り、ひつじさん凄いねって話してたんです（笑）ちょっとそのご期待に沿えられるか心配です、完結してからのコメントも楽しみにしてます。。（笑） (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさん。胸キュンありましたか…？(;_;)よかった。しうぺんコンビ、ミンソク何もしてなくても胸キュンしちゃうので確認しようがなく不安でした。これからもっとももぺさんを胸キュンさせたいと思ってます！コメントありがとうございました(^^) (2016年7月22日 16時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももぺ(プロフ) - おばちゃんの日常に痛くて苦しいほどの胸キュンをありがとうございます。物語がどんな結末を迎えるのか私の妄想力では想像すら出来ませんが、ワタシとミンソクのこの先を日々ドキドキしながら生きたいと思います。 (2016年7月22日 12時) (レス) id: 8f4e9d1338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ しゅしゅ
x他1人 | 作成日時：2016年7月10日 12時
