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「…珍しい。」
ミンソクの背中を見ながら出た言葉。
お酒に強いミンソクが潰れるなんて、珍しい。
というか初めて見た。
「ね。珍しいよねー。」
「先生…、もしかして変なお酒でも飲ませたんですか？」
「えー？変なじゃなくて、超美味しい焼酎だよ！ね、スカーレットもロックでいい？」
いや、先生。私焼酎飲むなんて言ってない！
大きな冷蔵庫の前に立ち、鼻歌交じりでアイスペールに氷を足してるけど。
「お水で割っても…いいですか？」
「あは。そうする？ま、ミンソクと二人で潰れちゃっても困るしね〜。」
ミンソクの隣の少しだけ高さのある椅子に腰をかけると、山盛りの氷とグラス、そしてミネラルウォーターを小脇に抱えて軽快にやって来た。
お酒を飲む時が一番幸せなんだろうな、この方は。
私の視線に気付き「ん？何？」とニコニコで聞いてくるルハン先生に、今日は一杯だけで勘弁して下さい、とは言える訳もなく。
あー、このままじゃ本当に二人で潰れる。
こちらを向いて突っ伏すミンソクを覗き込んだ。
「っ、…ミンソク？」
ビックリして、思わず呼びかけた。
頬にうっすら見える線が、涙の跡に見えたから。
「んー…、」
私の呼び掛けに反応したのか、苦しそうな表情を見せる。
「え、大丈夫？」
そんなに辛い？
しんどそうに顔を歪ませるから、心配になって右手を伸ばす。
「ユジナ…」
ユ…？
背中をさすろうと伸ばした手は、行き場を無くして宙に留まった。
目の前のルハン先生も、一緒に固まった。
「…うーわ、何言ってんだこいつめ。
…まぁ、まぁまぁ。飲みなよスカーレット。」
気付けば私の前には、氷と半分くらいの焼酎が入ったグラス。
急いでミネラルウォーターを注ごうとするルハン先生の手を、行き場の無くした右手で制した。
「…やっぱりロックにします。」
「…そっか。うん、それがいいね。」
一口グイッと流し込む。
風味も、口当たりも良さなんて分からないうちに飲み込んだ。
胸の辺りがキュッと苦しい。
「…スカーレット、大丈夫？」
先生は、いつも遠慮も気遣いもないくせに。
今日は気に掛けてくれるんですね。
大丈夫じゃない。
大丈夫じゃないけど。
「……大丈夫ですよ、先生。なんとなーく、繋がりましたし。」
「えーっと、…怒んないの？」
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かぴ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさーーん！！待ってました＼(^o^)／ 見てくれてないはずはないのに中々来てくれないから慌てたじゃないですか（笑）！痛くて苦しい胸キュン、最後まで見守ってください^ ^！ (2016年7月22日 23時) (
レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆあさん» みんそくうう！ってどれだけ叫んだか！（笑）2人で泣きながら書きましたw書籍化、しようかしゅしゅちゃんw実費だねw (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ひつじさん» 本当にしゅしゅちゃんが書いてる通り、ひつじさん凄いねって話してたんです（笑）ちょっとそのご期待に沿えられるか心配です、完結してからのコメントも楽しみにしてます。。（笑） (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさん。胸キュンありましたか…？(;_;)よかった。しうぺんコンビ、ミンソク何もしてなくても胸キュンしちゃうので確認しようがなく不安でした。これからもっとももぺさんを胸キュンさせたいと思ってます！コメントありがとうございました(^^) (2016年7月22日 16時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももぺ(プロフ) - おばちゃんの日常に痛くて苦しいほどの胸キュンをありがとうございます。物語がどんな結末を迎えるのか私の妄想力では想像すら出来ませんが、ワタシとミンソクのこの先を日々ドキドキしながら生きたいと思います。 (2016年7月22日 12時) (レス) id: 8f4e9d1338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ しゅしゅ
x他1人 | 作成日時：2016年7月10日 12時
