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「ミンソク、おーいミンソク。」
ゆさゆさ、と重い身体を揺らしてみる。
えー、そんなに飲ませた？
確かにこれは普段より度数の強いやつだけど。
ミンソクも強いのに。
弱くなったのかな、調子が悪いせいかな。
つんつん、ってマドラーで突いても鼻の穴をこしょこしょしても。
全然動かない。
シラフでこんなことしたら絶対怒られるから多分相当酒が回ってる。
「…チョンスの野郎。」
一気にミンソクをあの時代に引き戻してくれちゃって。
何でこんなに上手くいかないかな。
「…夢、」
「わっ！ビックリした！」
「夢、見た…」
ウンともスンとも言わなかったミンソクの口が突然開いて肩が跳ね上がった。
…夢？
夢って、まさか？
思い出しただけじゃなくて、夢まで見たの？
「ミンソクー、起きてるの？」
「…、」
「スカーレットはさぁ、何か勘付いてんの？」
「…俺、本当ダメだ、」
話の噛み合わないミンソクの口に水を持っていくけど、全然飲んでくれない。
ぼんやりぼんやり。
意識があるのかないのか。
唇が微かに動いて”ユ”の形になって、
これから聞く言葉が簡単に想像出来て嫌になる。
「……が、」
やめて、やめてよ。
「…ユジンが、夢に出てくる。」
「……はぁ。」
……あーあ。
ついにその名前が出てしまった。
もう何年も聞いてない、その懐かしい名前。
それはそれは中々の衝撃で。
またかぁ、って思った。
またダメか、って。
お前はいつになったらミンソクを解放してくれるんだよ。
呪縛霊みたいに付きまとってんじゃないよ。
「あーもー…。くそ真面目なんだから。」
ミンソクが口を付けない水を自分で飲み干す。
「ミンソク。」
もう一度だけ呼びかけて、返事がない事を確認して、電話帳の”スカーレット”をタップする。
ユジンもきっと、お前のこういう所が好きだった。
見てて心配になる程真面目で、硬派で。
強く見えるけど、弱いんだ。
ゆっくりと耳に当て呼び出し音を聞きながら、
何をどうすれば綺麗な結末を迎える事が出来るのか必死に考えたけど。
フィクションはフィクション。
ノンフィクションはノンフィクション。
作家なんて…作家なんて。
所詮創り物しか書けないただの役立たずだ。
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かぴ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさーーん！！待ってました＼(^o^)／ 見てくれてないはずはないのに中々来てくれないから慌てたじゃないですか（笑）！痛くて苦しい胸キュン、最後まで見守ってください^ ^！ (2016年7月22日 23時) (
レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆあさん» みんそくうう！ってどれだけ叫んだか！（笑）2人で泣きながら書きましたw書籍化、しようかしゅしゅちゃんw実費だねw (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ひつじさん» 本当にしゅしゅちゃんが書いてる通り、ひつじさん凄いねって話してたんです（笑）ちょっとそのご期待に沿えられるか心配です、完結してからのコメントも楽しみにしてます。。（笑） (2016年7月22日 22時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - ももぺさん» ももぺさん。胸キュンありましたか…？(;_;)よかった。しうぺんコンビ、ミンソク何もしてなくても胸キュンしちゃうので確認しようがなく不安でした。これからもっとももぺさんを胸キュンさせたいと思ってます！コメントありがとうございました(^^) (2016年7月22日 16時) (レス) id: 93830427c7 (このIDを非表示/違反報告)
ももぺ(プロフ) - おばちゃんの日常に痛くて苦しいほどの胸キュンをありがとうございます。物語がどんな結末を迎えるのか私の妄想力では想像すら出来ませんが、ワタシとミンソクのこの先を日々ドキドキしながら生きたいと思います。 (2016年7月22日 12時) (レス) id: 8f4e9d1338 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ しゅしゅ
x他1人 | 作成日時：2016年7月10日 12時
