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まだ開店前のその場所。
歩きながら圧倒されていた。
とてつもなく、広い。
大、中、小のステージに整った音響。
革のソファに豪華なシャンデリアが並ぶ華やかな内装。
ここが毎晩、満席になるとAは言った。
特にVIP席は予約制で一ヶ月先まで空きがない、とも。
…なんだ、ここ。
こんな場所がこの街にあったなんて。
あのステージに俺も立てるなんて。
高揚する気持ちがフツフツと内側でうごめく。
「うん。稼げるね。」
その人はAに連れられた俺を見た瞬間
軽快にそう言った。
そのあまりの軽さに面喰らう。
「あの、ルハンさん。ダンス見て、判断して下さい。」
”ビジュアルが良いと聞いて呼んだ”
あの日の言葉が蘇る。
パッと俺を見ただけのこの人に、俺の何が分かるって言うんだ。
だけどその人は笑うばかり。
「筋肉見りゃ分かるよ。」
「筋肉？」
「そ。それに、上手いオーラ出てるから大丈夫。」
「いや、オーラとかじゃなくて…」
「とにかくまずはレッスン受けてもらうから。ステージに立てるかただのウエイターになるかは、そっから。」
その人の言葉に、キッとAに目をやる。
お前、毎日踊れるっつったじゃん。
俺の視線に少し困り眉で「大丈夫」って。
何が大丈夫なんだよ。
「オッパ、私に預けてくれる？ジョンイン。」
「うん、そのつもり。使えるようにしてよ。セフンと同じレッスン付けてやって。」
「…よしっ。」
Aが小さくガッツポーズする。
セフン。
もはや聞き慣れたその名前。
ここのナンバーワン。
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こうめ(プロフ) - 解説を読んでからまたもう一度物語を読み直して涙がでました。ファンにとって彼らの才能も努力も全部ひっくるめて大好きな愛の形が描かれていてとてもすきです (2016年5月4日 0時) (
レス) id: 7e852f53ef (このIDを非表示/違反報告)
toliko(プロフ) - 一言。大好きです (2016年2月18日 23時) (レス) id: cf61cbd4ac (このIDを非表示/違反報告)
呉空(プロフ) - 凄く感動致しました(;_;)解説を読んだ後には再び感動しもう一度読み返しました！かぴ様の書く作品は色んな意味で心に響く感動的な話でいつももう一度読みたくなります！かぴ様の作品凄く大好きです！いつもありがとうございます(;_;) (2015年12月21日 3時) (レス) id: 168c574e0d (このIDを非表示/違反報告)
荷娜(プロフ) - EXO-LはEXOの頑張っている姿(影)に惚れているというのが遠まわしに伝わって感動しました！あ、違ったらごめんなさい…長々とすいません！これからも応援しています！！！ (2015年12月11日 17時) (レス) id: 4d87dd0cc6 (このIDを非表示/違反報告)
荷娜(プロフ) - 社長様から読まさせていただきました！つまりEXOの不安よりもEXOの輝きが勝つ！という風に感じて、例えるのが上手で小説に吸い込まれました。結局、セフンは踊れなくなったのでしょうか？踊らないのでしょうか？ (2015年12月11日 17時) (レス) id: 4d87dd0cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年11月16日 1時
