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「うちの兄がやってる店で働かない？プロのダンサーとして。」
少し目を見開いて、チラリとミンソクさんを見ると、「やっぱり」って顔して笑ってた。
「…それって、毎日踊れんの？」
「勿論。踊るのが仕事だもん。」
「あいつは？良い顔しないんじゃないの。あんたの恋人？セフン。」
「え？セフンと私、付き合ってる訳じゃないけど。」
そうなのか。
どうでもいいけど、あいつの目はそんな感じじゃなかった。
この人、多分鈍感なんだな。
「行きなよ、ジョンイン。」
煙草をふかしながら黙って話を聞いてたミンソクさんがそう言う。
毎日踊れるなら…行きたい。
「でもミンソクさん、」
「大丈夫。貰える金も多くなると思うけど、お前はそれが理由で行きたい訳じゃないって分かってるから。」
ミンソクさんには、かなりお世話になった。
どこにも踊る場所が無い時だって、ここだけは俺を呼んでくれた。
好きなだけ踊らせてくれた。
こんだけでごめんなって、たまに自虐的な嫌味言いながらも薄い封筒を出していつもそう言ってくれた。
「ルハンの店なら間違いない。こんなチャンス、滅多にないよ。お前がトップになる日を俺も楽しみにしてるから。」
「トップって、」
「なれるよ。」
Aがハッキリ言った。
「ジョンインならなれる。」
ミンソクさんが、そう呼ぶからだろう。
Aも俺を名前で呼んだ。
ボロボロのタオルを握り締めながら、少し前にここで酒を煽っていったらしい彼の顔を思い出す。
セフン。
別にお前を越えようなんて思わない。
お前の地位が欲しいとも思わない。
俺は踊れたらそれでいいんだ。
だから…
行ってもいいだろうか。
あいつが皇帝として君臨する、その場所へ。
俺も、足を踏み入れていいだろうか。
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こうめ(プロフ) - 解説を読んでからまたもう一度物語を読み直して涙がでました。ファンにとって彼らの才能も努力も全部ひっくるめて大好きな愛の形が描かれていてとてもすきです (2016年5月4日 0時) (
レス) id: 7e852f53ef (このIDを非表示/違反報告)
toliko(プロフ) - 一言。大好きです (2016年2月18日 23時) (レス) id: cf61cbd4ac (このIDを非表示/違反報告)
呉空(プロフ) - 凄く感動致しました(;_;)解説を読んだ後には再び感動しもう一度読み返しました！かぴ様の書く作品は色んな意味で心に響く感動的な話でいつももう一度読みたくなります！かぴ様の作品凄く大好きです！いつもありがとうございます(;_;) (2015年12月21日 3時) (レス) id: 168c574e0d (このIDを非表示/違反報告)
荷娜(プロフ) - EXO-LはEXOの頑張っている姿(影)に惚れているというのが遠まわしに伝わって感動しました！あ、違ったらごめんなさい…長々とすいません！これからも応援しています！！！ (2015年12月11日 17時) (レス) id: 4d87dd0cc6 (このIDを非表示/違反報告)
荷娜(プロフ) - 社長様から読まさせていただきました！つまりEXOの不安よりもEXOの輝きが勝つ！という風に感じて、例えるのが上手で小説に吸い込まれました。結局、セフンは踊れなくなったのでしょうか？踊らないのでしょうか？ (2015年12月11日 17時) (レス) id: 4d87dd0cc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年11月16日 1時
