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「Aさん、どれ見ます？」
「うーん…あ！これ見たい！これ！」
週末の映画館で、ポスターを見ながら
観るものを決めていた。
目に入ってきたのは最近実写化された少女漫画が原作の映画。
「夢見がちなAさん〜」
「憧れなだけだもーん」
「目の前にいるじゃん」
「ジョンデって本当口上手いもんね」
「俺だって、思ってもない事は言えませんよ？」
「ほら、そーゆーとこ！」
あはははって笑って手を繋ぐ
時間があるから隣接してるゲームセンターにでも行こうかーって歩き出す
「ジョンデ、先にチケット買っとこうよ」
「んふふふ」
「なに？」
ちょっと待ってね、ってポケットをゴソゴソする
「チャーン！」
「えっ！？」
ジョンデが取り出したのは、私が見たいと言った映画のチケットだった
「実はもう買ってました。良かった、ただの紙くずにならずに済みました。」
「ジョンデって、」
「かっこいい？」
「ほんっとに感心する…」
「Aさんの事なら何でもわかるんですよ〜」
ヘラヘラ笑って手を繋ぎ直すジョンデは
もう本当に本当に完璧だ。
ゲームセンターに移動して
UFOキャッチャーで遊んで
ジョンデが撮ろう撮ろうとうるさいプリクラを撮った。
出てきたプリクラは、最新の機能の使い方が二人とも分からなくて爆笑してる。
「あはは、目がキラキラしてる！」
「Aさんこれちょっと詐欺すぎません？」
「うるさいなー！……あれ？」
なんか今セフン君っぽい人が視界に入ったような。
目を凝らして見ると、やっぱりセフン君だ
誰かとリズムゲームをしている。
セフン君が笑いすぎて身体を反らせた時に
向こう側にいる人の顔が見えた。
…ジョンインだ。
ジョンインが笑ってる。
笑いながらセフン君の方を向いて、
その延長線上にいる私を見て固まった。
すると、セフン君もこちらを振り返った。
あっ！とした表情で何かを叫ぼうとしたセフン君の口を塞いでズルズルと引っ張って行ってしまったジョンイン。
「…Aさん？」
プリクラを見ていたジョンデが私を呼ぶ。
「あっ、ごめんごめん。知り合いかと思ったけど違うみたい。行こっか？」
ジョンインが気を遣ったんだ、多分。
だから私もそれに合わせなきゃ。
雨の日はこんな風に遊んでるんだね、ジョンイン。
ふんふーんっていつもの鼻歌を歌うジョンデと
映画館へ向かった。
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あや(プロフ) - はじめまして！すっごく面白かったです^o^！ (2016年4月1日 22時) (
レス) id: 659228d030 (このIDを非表示/違反報告)
U：(プロフ) - 朝、この作品に出会って一気に読み…今は涙ボロボロですw 素敵な作品をありがとうございます!! (2015年9月13日 9時) (レス) id: 6e4069c740 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん太(プロフ) - 本当に幸せな気分でいっぱいです(´ー`＊)ありがとうございます！ (2015年9月5日 17時) (レス) id: da438e648a (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - 読んでて幸せな気持ちになりました(*^^*) (2015年8月5日 9時) (レス) id: ce6b948911 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - yomさん» もしかして…yomさんとは！作者様でいらっしゃいますよね？！ コメントありがとうございます！私もyomさんの作品の大ファンです！本当に感激です！まさかファンの方からコメントを頂けるなんて…！短編も読んでます！本当にありがとうございます！ (2015年6月28日 0時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年5月8日 1時
