after story 1 ページ20
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煙草を、辞めることにしよう
俺の香りを染みつけるはずが、気付けば。
嗅ぐと俺の方が思い出してしまうようになった。
「アホくさ、」
まだ数本残った箱ごと握り潰して
ゴミ箱に投げ捨てる。
喫煙室から出ると、丁度目の前の休憩室から
Aさんが出てきた。
昼休みの時間帯か…
あれから半年。
俺が彼女と恋人として過ごした時間を
とっくに超えていた。
「ジョンデ、お疲れ」
「お疲れ様です。昼休み終わりですか？」
「うん！今日中に書類まとめないとだから急いで食べちゃった〜」
笑顔で話すAさんは、まるで俺とは何もなかったようだ。
女の子ってやっぱ早いなぁ。
いや、新しい人がいるからかな。
いや…違うな。
『Aさん、おはよーございまーす！』
『…ジョンデ、』
『週末はゆっくり休めました？今週も頑張りましょーね』
『う、ん』
別れて初めて会社で顔を合わせた時
彼女はこのまま辞めてしまうんじゃないかと、
そう思う位に俺との距離を図っていた。
そうさせなかったのは、俺だ。
だから、半年でここまで”普通”になった事は、俺のせいだ。
「ジョンデの煙草の匂いだ〜」
「やだ？」
「ううん、好きだった、この匂い。」
また、そんな事言うんだ。この人は。
「あー…そうですか？じゃ、辞めません」
「でも女の子は普通嫌いだよね、あたし変わってるのかも」
「どっちですかもう〜！」
「あはは！次の彼女に合わせなよ。」
「…そうですね。」
そうだよ。
Aさんに合わせたってもう、
意味がないんだから。
「じゃあジョンデ、午後もファイティン！」
初めて、時間を戻したいと思いました。
あの頃に戻ってしたい事があります。
いち早く手に入れる？
彼に彼女を渡さない？
違います。
時間を戻して、彼女に謝りたい。
苦しくなる程好きな人が
どうやったって自分を見てくれない事が
こんなに、辛いとは知らなかったのです。
＊
本編で、ジョンデを深く知る前に戻りたいと言っていた主人公。
ジョンデはあの頃の彼女の気持ちを、今体感しています。
苦しくなる程好きな人。
幼馴染ちゃんを好きだった気持ちとは全然違うと今体感しています。
でも、出逢った事を後悔はしてないんですね、二人とも。
恋愛は、タイミングだ…うん。←
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あや(プロフ) - はじめまして！すっごく面白かったです^o^！ (2016年4月1日 22時) (
レス) id: 659228d030 (このIDを非表示/違反報告)
U：(プロフ) - 朝、この作品に出会って一気に読み…今は涙ボロボロですw 素敵な作品をありがとうございます!! (2015年9月13日 9時) (レス) id: 6e4069c740 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん太(プロフ) - 本当に幸せな気分でいっぱいです(´ー`＊)ありがとうございます！ (2015年9月5日 17時) (レス) id: da438e648a (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - 読んでて幸せな気持ちになりました(*^^*) (2015年8月5日 9時) (レス) id: ce6b948911 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - yomさん» もしかして…yomさんとは！作者様でいらっしゃいますよね？！ コメントありがとうございます！私もyomさんの作品の大ファンです！本当に感激です！まさかファンの方からコメントを頂けるなんて…！短編も読んでます！本当にありがとうございます！ (2015年6月28日 0時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年5月8日 1時
