fin ページ18
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私の言葉を一つ一つ受け止めて
キュっと口を噛み締めるジョンイン。
「どうしても幸せにさせてあげたくて、ジョンインが幸せになる為だったらどんな事でもしてあげたいって思うようになった。」
「……っ。」
「そう思った時に気付いたの。」
今までのジョンインとの出来事を振り返って
気付いたの。
「ジョンインは、最初から今まで、ずっとそうやってそばに居てくれてたんだって事。」
私の事を好きだと言いながら
私を支えてくれながら
飽きる程聞いた
幸せになって、というセリフ。
「ジョンインが私を想ってくれてた感情と、私がジョンデを想ってた感情は、同じに見えて全然違う。」
ジョンインの小さな顔に手を添えた。
「愛して、くれてたんだね。」
「ヌナ…」
「私がジョンインを好きな気持ちは、ジョンデを想う気持ちとは違うって思ってたけど、道理で違うはずだね。だって、私はジョンデを愛せなかった。」
出逢って好きになって今日まで、
長い時間をジョンデと過ごしてきたけれど
その想いは、愛には変わらなかった。
「ジョンインの事は…始めから愛してたのかもね。」
あの時、私を救ってくれた
天使のようだと思った時から。
形はどうあれ、この子を愛してた。
「僕、幸せすぎて言葉が出てこないよヌナ…」
「それでいいの。ジョンインを幸せで包む事がヌナの役目なんだから。」
「僕が倒れてもいいの？そんなに嬉しい事ばっか言わないで」
ギューっと抱きついてきた彼の頭を
笑いながらわしゃわしゃと撫でた。
…あれ？
ジョンイン、コーヒー全然飲んでない。
もしかして。
「ジョンイン、コーヒー苦手？」
「…苦手じゃない、」
抱きついたままモゴモゴと答える
「嘘だ。子供だって笑わないから教えて？」
「……飲めない。」
「…っあははは！」
「笑わないで！」
コーヒーが飲めない事すら知らない人を
こんなに愛せるなんて。
不思議だけど、時間じゃないんだなって思った。
恋ってきっと、その人の顔を見たら涙が出る事だ。
愛ってきっと…
「うぇ、やっぱり飲めない…」
「ふ……あはははっ」
その人の顔を見たら、笑顔になれる事。
fin.
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あや(プロフ) - はじめまして！すっごく面白かったです^o^！ (2016年4月1日 22時) (
レス) id: 659228d030 (このIDを非表示/違反報告)
U：(プロフ) - 朝、この作品に出会って一気に読み…今は涙ボロボロですw 素敵な作品をありがとうございます!! (2015年9月13日 9時) (レス) id: 6e4069c740 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん太(プロフ) - 本当に幸せな気分でいっぱいです(´ー`＊)ありがとうございます！ (2015年9月5日 17時) (レス) id: da438e648a (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ(プロフ) - 読んでて幸せな気持ちになりました(*^^*) (2015年8月5日 9時) (レス) id: ce6b948911 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - yomさん» もしかして…yomさんとは！作者様でいらっしゃいますよね？！ コメントありがとうございます！私もyomさんの作品の大ファンです！本当に感激です！まさかファンの方からコメントを頂けるなんて…！短編も読んでます！本当にありがとうございます！ (2015年6月28日 0時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年5月8日 1時
