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突然フロアに飛び込んできた私に
黒服さんがビックリしている。
「はぁっ…はぁ、」
「お客様、大変申し訳ございませんが、まだ開店前でございまして…」
「あの、ジョンイン、いますか」
「は？」
「ジョンイン…あ、カイさん！」
「…お客様、よろしければ開店後にもう一度お越し頂ければ、」
「お願いします、ジョンインに会わせて下さい…」
黒服さんの丁重なお断りにしがみつく。
こういう事、よくあるのかもしれない。
彼にハマって周りが見えてない奴だと思われているんだろう。
「申し訳ございませんが、」
「今、話さなきゃ…」
「…ヌナ？」
「ジョンイン、」
入り口の騒がしい様子を見に来たのだろうか
顔を上げた先には
美しい美しい彼が、呆然とした姿で立っていた。
スーツのジャケットも着てなくて
髪の毛もセットされていなくて目が隠れてる
それなのに、やっぱり彼は凄いオーラだ。
長い足で傍まで近づいてくると、
黒服さんに「ちょっとごめんなさい」とぺこりとお辞儀をして私の肩を抱いた。
「こっち、」
開店前でお客さんが誰もいないフロアの
目立たない席に腰を降ろした。
「ヌナ…どうしてここにいるの？」
「ジョンイン、ごめん。ごめんなさい…」
泣き出す私に、慌ててティッシュを取りに行って差し出してくれる。
泣かないで、って。
「アヨンから、聞いた」
微かに顔を歪めるジョンイン
「私、ジョンインのヌナに似てるんだって？」
「…、」
そう言うと
ジョンインの綺麗な瞳に薄く膜が張って
それを零さないように唇を噛み締めた。
「…全部嘘なんだってば。あんなの、アヨンさんの前でも演技しただけだよ、」
「それが嘘。…もう騙されない。」
「全部嘘だよ……」
ふーっと息を吐いて
もう帰って、と顔を伏せた。
いつかの自分を見ているようだった。
ジョンデの心を知っているからこそ
飲み込んだ沢山の言葉たち。
叫びたい程言いたくても言えなかった
あの時の自分の姿と目の前の彼が、重なる。
「ジョンイン、ジョンインの心を教えてよ。
前に言ったよね？シンプルに考えようって。
一人の人間として仲良くしようって。
ヌナ、約束を破ってお店に来た事は謝るから…」
顔を上げたジョンインの目から、涙が零れた
あぁなんて
綺麗なんだろう
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
