40 ページ40
.
家に帰ってベッドにうずくまる。
しばらく経っても
バクバク鳴る心臓を落ち着けようと
水を飲みに立ち上がる。
pipipi
立ち上がると同時に携帯が着信を知らせる
”キム・ジョンデ”
チクリ、と胸が痛んだ。
名前が表示される度にあれだけ嬉しかったのに、今は電話に出る気にもなれない。
ジョンイン…
何も言わずに支えてくれた貴方は
あの時、何を考えていたの？
店に来るなって言っても私が行くってわかってた？
嘘をつかれていた事を知っても
あのジョンインが全部嘘だったとは
ヌナ、信じたくないよ。
携帯がメッセージの受信を知らせる
『Aさーん、もう寝た？』
ジョンデだ。
電話に出なかったのに返信する訳にはいかない
明日の朝、返そう。
今はちょっと、無理だ。
＊
翌日
出社するとジョンデが口を尖らせていた。
あ…やば、返信するの忘れてた。
こんな事今まで無かったのに。
「Aさん酷い。釣った魚に餌やらないタイプだ」
じと〜っと私を睨む。
「ご、ごめんごめん！寝ちゃってて…朝もバタバタしてて、」
「ふーん！まぁいいですよ、週末は？」
「あ…何もないよ。」
じゃあ週末ね、と耳打ちして去って行く。
相変わらずドキドキするし
ジョンデは可愛いけど
ジョンインの事で頭がいっぱいで、何と無く罪悪感だ。
デスクに着いて仕事の支度をしていると
アヨンが出社してきた。
「A、おはよ」
「あ、アヨンおはよ。ごめんね！昨日は…」
「いいよいいよ！あ、あのさ、A…」
「アヨン！聞いて、私実はジョンデと付き合ってるんだ。」
気を遣って口を開こうとするアヨンに
そう打ち明けた。
目を見開くアヨン。
「え、嘘。じゃあAの好きな人ってジョンデだったの！？」
「へへ…そうなの。って、私アヨンに好きな人いる事言ったっけ？」
「えっ！？いや…見てれば分かるよぉ」
私ってそんなにわかり易いのか…
そういやジョンインもいつもエスパーだったしな。
あ…またジョンインの事考えてる。
ぶんぶん、と頭を振った。
週末はジョンデだ。
ジョンデと一緒だ、うん。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2520人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
