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だいぶ早く会社に着いてしまった
会いたくないなぁ…また振り出しだ
はぁっと溜息を吐き、オフィスへ入る。
ドクン、と心臓が跳ねる
グレーのスーツを着た、あの明るい髪。
何でこんな時間に……
扉を開けたまま立ち往生していると
私に気付いたジョンデが立ち上がり
ゆっくりと近づいて来る。
笑ってない
ジョンデが珍しく、笑ってない。
目の前まで来て手を伸ばす
思わず体を強張らせると
そのまま私の後ろにあるドアノブに手をかけ
パタン、と閉める。
ドアとジョンデに挟まれたまま、俯いた
「おはよう、Aさん」
「お、おはよ」
さっと顔を逸らし、傍を抜けようと思ったら
バン！とジョンデの腕が邪魔して身動きが取れない。
「な、」
言葉を発しようとしたら
そのまま唇を塞がれた
しばらく壁に押し付けられて
息が苦しくなる
「すっげームカつく」
やっと解放されたと思ったら
見たこともないような冷たい目で見下ろされる
「なん、なの…何がしたいの？」
「さぁ。俺にもわかりません」
「は…？」
「でもムカつくんだってば」
また顔が近づいて来て
ギュッと目を瞑る
その時、ドアの向こうで人の気配がして
ジョンデの動きが止まった
その隙にサッと離れる。
「おはよー！あれ、何してんの？」
「ア、アヨン、おはよ！早いね」
「アヨンさん、おはよーございます。」
ニコ、と笑ってジョンデは扉から出て行った
心臓がバクバク煩い。
なんなんだ、本当に。
アヨンの週末の合コンの話を聞いて
始業時間になっても、頭は全く動かなかった
ジョンデは一回もこっちを見ないくせに
他の人にはいつもより割増で笑顔を見せていた。
そんな彼が動いたのは終業時間の直前
『この前のお詫びします。7時にいつもの場所で待ってます』
そんなメッセージが私に届いた。
この前っていつだ…
あ、私とのデートの途中にあの子の所に行った時か。
私から言わせれば
ジョンデにはお詫びしてほしい事だらけだ。
……一昨日の事だって。
『行かない』
『待ってます。返信いりません』
はぁ、と息を吐く
チラリとジョンデを見ても絶対に目を合わせない
行かないといけないみたいだ。
この後に及んで
まだ嬉しい気持ちの方が勝る自分にほとほと呆れる。
化粧室でパウダーをはたき直す自分に呆れる。
今日はどうやって私を傷付けるんだろう
あの彼は。
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
