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「…ヌナ」
「ヌナ」
「ヌナ！」
ピタリ。
「…家、通り過ぎちゃったよ。」
「あ…ごめ、ごめん。」
ジョンインは凄く凄く辛そうな顔をして
私の手を取り、家に入った。
えっと
何するんだっけ、
そうだ、食器洗いだ。
「Aヌナ。」
忙しなく動く私に声を掛けるジョンイン
そのままゆっくりと抱き締められた
「泣いていいんだよ。」
「……っ」
初めて会った日みたいに
背中をトントンとさすられ
声にならない叫びが全身から溢れ出す。
「うぅっ……っ」
「大丈夫、大丈夫…」
そのままの状態でどの位経っただろうか
「…あの人なんだね。ヌナが好きな人。」
こくりと、頷く。
「彼女がいる人なの？」
ふるふる、と首を振る。
「彼女じゃないんだ…」
ヌナ、ここに座ってて、と私を座らせ
不慣れな手つきで作ったホットミルクを
持ってきてくれた。
「ジョンイン…」
「…ん？」
「助けて、」
「うん…僕、どうしたらいい？」
「ただ、そばにいて…」
「うん…わかったよ。」
ジョンインが淹れてくれた
ホットミルクをゆっくりゆっくり飲んだ。
「もう眠ろう、ヌナ」
「ん…」
「明日は笑顔でおはようだよ」
優しいジョンインは私に手を出す事もなく
ただただ抱き締めて、背中を撫でてくれた。
何でそこまで私を苦しめるの、ジョンデ
どうにもならないなら
いっその事、どこか遠くへ行ってしまえ。
中途半端に会える距離じゃなく
私の前から消えていなくなって。
お願いだからトドメを刺してよ、ジョンデ。
どうしても忘れられないあの笑顔が
頭の中にずっとずっと貼り付いていて
やっと半々になった黒と白が
また真っ黒になってしまった。
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
