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広い公園に着くと、噴水の近くのベンチに
犬を連れて座るカイさんがいた
何とも目に優しい光景だ。
カイさんに飛びかかる勢いの犬に
指を指してしつけをしている。
ドキドキしながら近付くと
私に気付いたカイさんが立ち上がって
笑顔で手を振った。
デニムに白シャツがなんとも眩しい。
「急に誘ってごめんなさい。家、近いですか？」
「歩いて10分くらいです。」
「良かった。僕の家もその位です。」
そうなんだ、近くに住んでるんだ。
「昨日ぶりですね。二日酔いにはなってないみたいで良かったです」
「カイさんこそ…」
リードを外して芝生に犬を放つ
名前はチャングだと教えてもらった。
「何で、誘ってくれたんですか？」
きっとこうしてカイさんと公園デートをしたい人はごまんといるはずだ。
「何ででしょう。誘いたかったからです。」
綺麗な歯を見せて笑ってくれるカイさんが
何を考えてるか全くわからなかった。
「昨日初めて会ってお話して、もうちょっと話したいと思ったからですね、多分。」
「私と？」
「そうです。」
これが普通に飲み会で知り合った男子なら
こんなに深く考える事もないだろう。
ただ…カイさんはホストだ。
そこが疑問の根底にあるのだろう。
「ホストだからって疑ってる？」
またも考えを当てられ
しどろもどろしてしまう
そんな私にふふっと笑った。
「僕の話をしてもいいですか？」
「あ、はい。どうぞ」
白いシャツを腕まくりして
優しい眼差しでチャングを呼ぶ
従順なチャングは
戻って来るなりカイさんの足元に座った。
「僕、家族がいないんです。」
「え、」
「ずっとこいつと二人なんです。だから、この仕事が大好きなんです。」
そうだったんだ…
「毎日沢山の方と出逢えて、席に呼んでもらえて色んなお話を聞ける。寝なくても平気な体なら、一日中仕事をしていたい位です。」
「天職、ですね」
「そうなんですかね？でも、たまに出逢います。Aさんみたいな方と。」
「私みたいな？」
そうです、と頷くカイさん
「あの場所には似合わない人です。僕にとったら天国のような場所でも、人によっては地獄みたいな場所でしょ？」
まぁ…お金でカイさんを買おうとする人からすれば
まさに、地獄なのだろう。
きっと彼は、お金で惑わされる人間じゃない。
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
