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うずくまっていると
パサ、と肩にかかるジャケット
「Aさん」
嫌でもわかる
この匂い
「ジョンデ、」
何でここに。
目の前にしゃがんで
ニコニコしてる悪魔
「んー…歩いてたらぁ、Aさん発見したんで電話しちゃいました。」
私の涙を
シャツの袖で拭う
ジョンデに泣かされて
ジョンデに拭われる
「何で泣いてるんですか」
「聞くな、バカ…」
「俺が教えてあげましょうか」
「いい」
「Aさんは俺の事が」
「いいってば！」
私の口の前に人差し指をそっと置く
「好きだから。」
ですよね？って微笑む悪魔
へへーっと笑ってタクシーを止める
「送ります」
「いいよ、」
「いいから乗って。」
私を詰め込み、後からジョンデも乗ってくる
「だいぶ飲んでますね〜」
「…ジョンデもね」
「だってAさんどっか行っちゃうし」
関係ないじゃん
私が居ても居なくても。
返事をする事もなく
そのまま無言であっという間に家に着いてしまうタクシー
「お水飲んでちゃんと寝て下さいね」
「ジョンデ、」
「何ですか？」
一緒に家に来れば？
その一言が言えない。
だってもうすぐ、朝が来る
「Aさん、また来週」
「…おやすみ、送ってくれてありがと」
先手を打たれた私は
ジャケットを押し付け
足早に車を降り、笑顔で手を振る彼を見送った
わかってる。
私はジョンデの寝顔を見れないし
寝起きのジョンデだって見る事はないんだ。
乱暴に鍵を開け
バッグを投げ、ベッドに突っ伏す
携帯がメッセージの着信を知らせる
どうせジョンデだ。
ゆっくり寝て下さい、って
そんな感じのメールだ。
のそのそと立ち上がり
携帯をスライドさせる
『今日はご馳走様でした。
無事に家に着きましたか？
泣いていませんか？』
あぁ。
さすがだね、カイさん。
泣いてるよ、私は泣いてる。
どこかの悪魔のせいで。
カイさんとの楽しい時間が
一瞬で塗りつぶされちゃったよ。
『泣いてます』
メールだからだろうか
それとも、カイさんだからだろうか
ジョンデに聞かれたら
絶対に泣いてないって答えるのに
カイさんに嘘はつかなかった。
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
