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閉まりかけたドアがまた開く。
ビックリして固まっていると
完全に開いた扉の向こうには
息を切らした、カイさんが居た。
「はぁっ…間に合った、良かった。」
そのまま手を引かれ
また同じフロアに出戻る私達
「セフン、すぐ呼んでよ」
「ごめん〜ヒョン、忙しそうだったから」
「それでも呼ばなきゃ。でも間に合ったからいいや。」
呆然としてる私達を見て
慌ててお辞儀をしたカイさん
「今日は本当にありがとうございました。」
「い、いえ。わざわざありがとう」
「Aさん、連絡先を聞いてもいいですか？」
「えっ？」
「ダメですか？」
聞かれても私はもうここには来ないし…
「ふふ。もうここには来ないと思ったから聞いてるんです。」
エ、エスパー…
「逆にいいんですか…？」
そう聞くと
満面の笑顔で、はい！と言ったカイさん。
番号を交換して
今度こそ閉まるエレベーター
扉が閉まる直前まで
カイさんは頭を下げていた。
「A〜、付き合ってくれてありがと！」
「ううん、楽しかった」
「でも、気を付けなよ？」
ん？
「カイさん。ホストだからね。」
「あー…うん、大丈夫だよ。」
やっぱりそうだよね
お仕事だもんね
優しくする、お仕事
大丈夫、わかってるよ
アヨンと別れた後
少し酔いを覚ます為に大通りを歩く事にした
pipipi
プラプラ歩いてる中
携帯が鳴っている事に気付く
”キム・ジョンデ”
ドクン、と心臓が波打つ
会いたくて会いたくて仕方ない名前
だけど唇を噛み締め、無視をした
一回切れたと思ったら
再び鳴る携帯
何なのよ…
いつも電話なんて掛けてこない癖に
そう思いながらも
鳴り続ける携帯の通話ボタンを押してしまった
「Aさーん」
声を聞いただけで目が潤むなんて
なんて重症
「…なに？」
「何してますー？」
あ、酔ってる
私も酔ってるけど、ジョンデも酔ってる
「歩いてる」
「どこー？」
「もう家の近く、だよ」
「嘘つき」
「本当」
何の電話なのよ
ジョンデの周りもザワザワ煩い
「…なに？」
「あー冷たい！ねぇ、Aさん」
「…ん？」
「Aさんが好きなのは俺、でしょ？」
ボロ、と涙が零れる
何を今更
分かりきっててどうにもならない事を
どうしてこんな時に聞くんだ
「切るよ」
「Aさん」
「嫌い」
大嫌い
「また嘘ついた」
「本当。じゃあね、切る」
ブツリ、と通話を終了して
その場にしゃがみ込んだ。
「……っ」
堰を切ったように溢れる涙が止まらない
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clk02190107(プロフ) - 凄く凄く面白いです！！続き読んで来ますね！！ (2016年3月3日 21時) (
レス) id: 29415058f0 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - あきさん» ありがとうございます！！もう〜！そんな事言われたら調子に乗っちゃいますよう！いやいやこんな素人の小説、無料でいくらでも読んでください（笑）！感想を糧にして頑張ります！！ (2015年5月8日 2時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - みきりんさん» ありがとうございます！ジョンデって本当に、何なんでしょう！？いい人にも悪い人にも見えるって本当謎ですよね。うまく表現できるように頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
かぴ(プロフ) - ゆかりさん» いつもありがとうございます！私も指がプルプルなるほど書くのが辛い場面が沢山あります(>_<)が、しかし！書かないとですね〜！ゆかりさんのようにこの作品を愛してくださる人の為に頑張ります！ (2015年5月8日 1時) (レス) id: 84a56e5326 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 誤字がありました。大変失礼しました。かぴさんこれからも頑張ってください！ (2015年5月7日 2時) (レス) id: 246a635b02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月22日 0時
