番外編1 ページ25
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籍を入れてからも社長の仕事が忙しかったり
何だかんだで引越しが今日まで押してしまった。
私の独身生活を詰めた段ボールが
次々と社長の家に運ばれる
並行して少しずつ中身を取り出し
あっちこっちに散りばめていく
「急にメルヘンな洗面所になったな」
容器の可愛さで選んだ化粧水や
ふわふわのタオルを見て笑う社長。
「部屋がモダンだから悩んだんだけど…」
「好きな物置いとけ」
ちょっとこの部屋には合わない小物も
全然気にしない様子で許してくれる
寝室にキャンドルを置いていると
リビングから声が聞こえた
「ん？この服見たことないな」
え？
様子を見に行くと
ピョコンと結ばれた社長の前髪が段ボールの間から見える
「なに？」
「これ。」
そう言って私のワンピースを広げる
「ちょっと！見ないでよー！」
「誰に見せる用だよ、初めて見たぞ」
「何の意味もないから！」
「ワンピースなのに？」
意味わかんない。
ワンピース＝勝負服なのか？
「えーっと…ミンソクとのデート用に買ったやつだからまだ見ないで？」
適当にそう言ったのに
みるみるうちに笑顔になった
いつも私の事を単純単純と言うくせに
自分はどうなんだ、と笑ってしまう
ホッとしてまた寝室に戻ると
またリビングから声が聞こえる
「これも見たことない」
「えー？次はなにー？」
いそいそと舞い戻ると
彼の手には私の下着
「ギャーーー！何してんの！やめてよ！」
「何でそんなに慌てるんだよ」
持ったままの手を高くあげるから
ピョンピョンしても届かない
「誰に見せたんだよ」
「違うってばー！！！」
「ほぉ。これはミンソク用、とは言わないのか」
「ミンソク用ミンソク用！」
端から見たらまるで小学生のいじめっ子だ
彼の手を追い掛けたけど
ポイ、とゴミ箱に捨てられてしまった
「あーーー！！！何すんの！！」
「うるさい！俺が見た事ないやつは全部買い換えろ！！」
「バカー！！！」
ぎゃんぎゃん喚く私に
耳を塞ぎながら舌打ちして段ボールを漁り始めた
あぁぁ…
もう、いいや…
引き留めても無駄だ、
真剣な顔をしながら
これは見た事ある、これは見た事ない
と改めて社長に仕分けされる事になったのだった。
誰かこの人の独占欲、止めて下さい…
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
