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お母様をタクシーまで見送って私達も社長の家に帰宅した
もうここには来れないかもと覚悟をしていたから安堵で目が潤む
社長の匂いでいっぱいのこの部屋も
気付けば私の宝物の一つだった
几帳面の彼が珍しくソファにダイブした
「はぁ〜〜〜あ……」
隣にちょこんとお邪魔する
「お疲れ様、ミンソク」
「…ほんっとに疲れた」
うつ伏せから頭だけをこちらに向けて
腕を使って近付いてくる
本当にレアな姿だ
そのまま膝に頭を落ち着かせた
珍しく珍しく甘えたな彼にうるさい心臓を落ち着かせて頭を撫でた
「結婚…できるんだね」
「どっちにしろ結婚は出来てた」
まだ言い張る社長に笑いが出る
「ミンソクは優しいから、きっと駆け落ちみたいな事は向いてないよ」
「また俺を舐めてるな」
そう言うと、くるりと仰向けになる
わ。下から見られるの嫌だ
「はは。二重顎」
「もう！絶対言うと思った！どいて！」
引き剥がそうとしても
力を入れて断固として退かない社長
それどころか腰に腕を回してきた
「ひゃ！」
「離さない」
「…」
「絶対に離さない」
今、この腕の事だけを言ってる訳ではないと言う事がヒシヒシと伝わった
「私って…幸せ者だぁ」
「はっ。今更」
「改めてだよ。一生ミンソクと過ごせるんだもん。」
「俺の方が先に死ぬからな」
「なっ！なにそれ！私1人になるの！？」
よっこらせ、と身体を起こした彼の腕が肩に回った
「その時はいるだろ」
「誰がいるのよ」
わからないのか、と笑う社長
「俺の有能な遺伝子を受け継いだ人間が」
「……！」
当たり前のように言う彼に、また涙が出た
いつかはきっとそばに居るのだろう
私達の、1番の宝物が。
「ミンソクに似てくれたらいいのにな」
「女が俺に似たら最悪だぞ」
「ふふ。男の子だったらソックリになりそうだね」
「まぁな。ん？……！！」
突然考え込み、弾かれたように肩を掴まれる
「ど、どうしたの？」
「俺に似た男が現れたら…」
「うん」
「お前が惚れちまうじゃねぇか」
………は？
深刻そうにブツブツ言う社長
「敵はキム・ジョンデだけじゃなかったか…」
「ぷっ…あははは！自分の子供にどうやって惚れるのよ！」
「女がいい。お前に似た女だ」
「その理論だと、ミンソクが娘に惚れちゃうじゃない」
「…それは少し違う」
「何でよ」
脚を組んで偉そうだ
「そいつは俺の愛人にするからな」
「……あはははは！」
妻が本命で娘が愛人って…
どんだけいいお父さんなのよ
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
