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家に帰って社長にメッセージを送ると、すぐに着信があった
「もしもし」
「キム・ジョンデとの密会は終わったか」
「報告してるのにどこが密会なのよ〜」
「はは。俺は今キム・ルハンから解放された所だ」
そう
社長は今日はルハンさんとの打ち上げだったらしい
「楽しかった？」
「あいつ会うたびに奢れ奢れってしつこいんだよ全く。褒美なんて、軽く挨拶程度に言ったのにまさか本気にするなんてな。結局二軒目まで連れて行かれてご自慢の歌声を聴かされて、」
「はいはい、楽しかったんだね」
彼は楽しくない事をこんなに饒舌に喋らない。
きっと相当楽しかったんだ。
「奢れって言う割には二軒目なんて先に払ってやがって。仮を作るのは癪だからまた行かないといけないな」
間違いなく楽しかったんだ
ちょっと酔ってるみたいだし
「友達が出来たみたいで良かった」
「友達！？あいつが？」
「そうだよ。そういうのが友達、って言うんだよ」
「まぁ…そういう事にしといてやるか」
ははって笑う社長に私まで笑みがこぼれた
「お前と出逢ってから俺は考え方も変わってきたみたいだな」
「考え方？」
「おー。」
受話器の向こうでピピッと鳴り、扉が閉まる音がした
家に着いたようだ
「仕事以外で人と会うなんて、この俺が」
「ふふ。そうだね」
「あいつ酒もつえーんだよ。俺もだいぶ飲んだ」
「ちょっと酔ってるもんね」
「お前も飲んだ？」
「少しだけね」
冷蔵庫を開けて水を取り出したようだ
ふーっと息を吐く社長
「俺に会いたいだろ」
「…はい？」
「あ？おかしいな。酒を飲んだら会いたくなるはずなのに」
「…ふふ」
「な、会いたいだろ？」
どうしても言わせたいらしい
しょうがないな
「うん、そうだね。会いたいな」
ゴホッとむせる声がした
何よ、自分が言わせたくせに
「会いたい会いたい会いたい〜」
「…待っとけ」
「えっ？来るの？」
「もう出る所だ」
「ぷっ…あはははは！」
今帰ってきた所なのに
しかも社長が来てくれるんだ
「眠かったら寝とけ」
「そんな、待つよ」
「…10分で着く」
そう言って切れた電話
どう頑張っても15分はかかるのに
ニヤける頬をそのままに、電話を胸にぎゅーっと抱き締めた
15分後の私はきっと、もっともっと笑ってる
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halohalo976(プロフ) - 数年前に大好きで読んでいて、今でも忘れられずふとまたこの作品を読みたいなと思ったのですが...サイトに飛んだのですがページがないようで...他の作品も大好きなのでぜひとも公開して頂けないでしょうかㅠㅠ生きる活力をください..._:(´ཀ`」 ∠): (2021年10月5日 1時) (
レス) id: 66d856abd6 (このIDを非表示/違反報告)
叶多(プロフ) - サイト飛んだんですが、ページがないみたいで。すごく好きな話だったんでまた読みたいんですが(><) (2020年2月7日 2時) (レス) id: 6f8ef4ca07 (このIDを非表示/違反報告)
のんちー(プロフ) - もう更新しないのですか？続きが気になってます。 (2018年9月4日 20時) (レス) id: bf0265463f (このIDを非表示/違反報告)
Dollar - シウちゃんを愛する気持ちと一生添い遂げようと思いました。笑笑 (2018年1月2日 22時) (レス) id: 44faffd26a (このIDを非表示/違反報告)
苺於(プロフ) - 初めまして！ほんとにこのお話大好きです！もうヤバイです！(語彙力…) 受験勉強そっちのけで読み込んでしまって気づいたら半日終わってました(T_T) シウちゃんまじで好きすぎる。器のでかさ半端ないっす。もはや尊敬のレベル！かぴさんのファンになりました！ (2017年12月11日 18時) (レス) id: 759e9cc09f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぴ
| 作成日時：2015年4月3日 12時
