ALBUM５

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「危なっ、」

「……」

「…A？」



私

どうしたんだろう


ミンギュが

すごく、キラキラして見える



「おい、どうしたんだよ。大丈夫か？」


斜めになった身体を引き寄せて、真っ直ぐ立たせてくれる


大丈夫…なのかな

心臓がうるさいんだけど







「ん？…おーい、ミンギュ」

「あ

ウォヌヒョン」

「？」


ミンギュの視線を追って振り向くと


階段の下から

ものすごく格好良い人が、こちらを見ている



「ノート散らばってるけどいいの？」

「わっ！

ダメですダメです。拾わなきゃ」

「はは、何があったらこんな散らかるんだよ」

「……」


うわぁ

クールそうな見た目なのに
あんな風に顔くしゃっとさせて笑うんだ



イケメンで

背が高くて

スタイル良くて

笑顔が可愛い



ミンギュと仲が良さそうだなぁ…


イケメンの周りにはイケメンが集まるのね




「おい」

「へ？」



ミンギュと"ウォヌヒョン"という人がノートを拾い集めてくれている様子を黙って見ていたら

突然現実に引き戻された



「何してんだ。Aも拾えよ」

「…あ、ごめん。

すいません。ありがとうございます」

「どういたしまして」

「……」


声も格好良い

パーフェクト


うわぁ…ものすごくタイプ




「この子

お前の彼女？」

「え？」

「ち、違います！私たちはただの友達で」

「…彼女です」

「んえ！？

なっ、ちょっ、ミンギュ！何言ってんの」

「俺の彼女なので、手を出さないでください」

「……」


グッと肩を抱き寄せられ

何も言えなくなる



…何これ

なんで私ドキドキしてるの



「Aちゃん？」

「はっ、はい！」

「こいつのこと、よろしくね？」

「……は、い…？」


わけがわからないまま

とりあえず返事をしてしまった




その後

ウォヌ先輩は最後の一冊をミンギュの手に乗せると、軽くお辞儀をして去って行った





「……」

「……」

「…ねぇ」

「行くぞ」

「ちょっと！ミンギュ」


私から逃げるように早足で歩き出す


「ミンギュ！ミンギュってば！」

「……」

「なんであんなこと言ったの。か、彼女、とか…

ちゃんと説明してよ！」



ぴたりと止まる足


ゆっくり振り向いて

目が合った



「…

お前、ウォヌヒョンのこと格好良いと思っただろ」

「え？お、思ったけど」

「それが嫌だったんだよ」

「……」



どうして嫌なのか

どうしてこんなにドキドキするのか



答えはもう

私の中に








ーENDー

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