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ぽかぽかになった身体

ウォヌがお風呂に入っている間、1人になった部屋でそわそわと辺りを見渡す



さっきバスルームを見たときに思ったけど

女の子のものが1つもない



お泊まりに来てれば化粧水とかメイク道具とかそういうのありそうだけど…

そもそも家具も雑貨も少ないから、ウォヌは部屋に色んなものを置くのが嫌なのかな




「何見てんの?」

「わっ!!」


耳元で聞こえた低い声


心拍数が急上昇してソファにひっくり返る



「はは
びっくりした?」

「……」

「固まってる」

「…

ご、ごめん。いると、思わなくて」


空いたスペースに座るウォヌ

私も起き上がって姿勢を正す


「どっかぼんやり見つめてるみたいだったから、静かに近づいてみた。
何か考え事?」

「…ううん」

「嘘だな。余計なこと考えてただろ」

「なっ、
なんで…わかるの?」


驚いて見つめると

ウォヌはきょとんとした後に笑った


「適当に言ったんだけど正解だったんだな」

「え…」

「それで、何を考えてた?」


髪を優しく撫でる手

私を見つめる目


その全てに愛を感じて、落ち着かない


「…

…大したことじゃ、ないんだけど」

「うん」

「……女の子のものがないなぁって」

「ん?」

「化粧水とか、彼氏の家に置いておく人っているでしょ?だから…ウォヌの周りの女の子たちは、ここに来たときどうしてたのかなって。それだけ」


嫉妬みたいで恥ずかしくなり

膝を抱えて顔を埋める



「ここに来たとき…って

俺、家に女の子連れて来たことないけど」

「え?ない?一回も??」

「うん」

「だって、でも、…なんで?」

「んー

こんなこと言ったらまた最悪だけど」


自嘲気味に笑うウォヌ


「最初の恋人は……好きだった人は、自分の家に入れるのも俺の家に来るのも嫌がった。今思えば、彼氏にバレたら困るからだろうな。

それ以外の人は
俺の部屋が見たいとか、ホテルじゃ嫌だとか言う人もいたけど
全部断った。

家は俺の唯一安らげる場所で、好きでもない人を入れるのは嫌だから」

「……」

「軽蔑した?」




待って


それって




「…私は

いいの、?」


安らげる場所に

私が入ってもいいの?





「Aは
特別だから」

「……」

「誰でも良いんじゃなくて、Aが良い。Aじゃなきゃダメなんだ。

時間がかかったし
たくさん傷つけたけど

これからは、俺の全てでAを幸せにしたい」

「…っ、う」

「泣いてんの?」

「うぅ〜」

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あまいくりーむ(プロフ) - レモンさん!素敵なお話ありがとうございます!本当好きー!キュンしました!ありがとうございました! (2020年3月29日 8時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - レモンさんのお話いつもすごく面白くてときめきます。すごく好きです。無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2020年3月19日 11時) (レス) id: 6d460acf42 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - レモンさーん!トキメキのお話ありがとうございます!夢の様なストーリー!キュンと癒されました!ありがとうございました! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
Eno.(プロフ) - レモン様、こんにちは!とても面白い小説を書いていただきありがとうございます!短編集って、読みやすいし、メンバー全員と恋できるし、良いことばかりですね!!これからも更新待ってます! (2020年3月17日 2時) (レス) id: 7a57244c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモン | 作成日時:2019年12月25日 15時

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