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ミンギュくんのお家に着くと

傷のついた私の手のひらと膝を優しく洗ってくれた



自分で出来るって言ったのにな

ミンギュくんったら




「痛そうだね…」

「見た目より大したことないよ」

「薬つけます。痛かったら言ってね」


綿棒を使ってそっと薬を塗って

絆創膏まで貼ってくれて


私はその間、ずっとミンギュくんを見つめていた




「よーし、出来た」

「ありがとうございます」

「いえいえ」


救急箱を片付けて

私の隣に座る




「今日もまた、Aちゃんが未来を変えてくれたね」

「え?」

「Aちゃんが止めに入ってくれたおかげで、俺はあいつとキスせずに済んだんだよ。
その所為で転んじゃったけど」


優しく手を包み込む


「…ミンギュくんは、あの人とか他の女の子と……キスするの、嫌?」

「ええ?そりゃ嫌だよ」

「そっか」

「誰とでもキスしたがるような軽い男に見える?
確かによくチャラそうって言われるけど…それは誤解ですから」

「ううん、違うの。
男の人は好きじゃなくてもキス出来る人が多いって何かの雑誌で」

「そんな雑誌見なくていいから!

俺は好きな人とじゃないと嫌です。
Aちゃんじゃないと…キスなんてしない」



真剣な目で見つめられ

呼吸が止まる



「あ、あの…」



ミンギュくんの整った顔が近づいて来る



唇が

もう少しで、触れそう




「……」

「…ふっ」

「え、?」



ぎゅっと瞑っていた目を開けると

口元に手をやったミンギュくんが笑っていた



「Aちゃん可愛すぎる」

「もう!ミンギュくん」

「ごめんごめん」


キスされると思ったのに

恥ずかしい



「怒った?」

「怒っ…ては、ない」

「可愛い」

「ミンギュくん、それ……やめてほしい」

「ん?」

「すぐ、"可愛い"って言うの」

「嫌だ?」

「…ううん。
ドキドキしすぎて心臓おかしくなっちゃうから」


ミンギュくんと一緒にいるだけでも苦しくなる


胸に手を当てて深呼吸をしていると

彼の大きな手が私の頬を撫でた





「好きだよ、Aちゃん」

「……」

「俺にはAちゃんだけ」




"可愛い"という言葉より



もっともっと甘い言葉と

甘い口付け







「んっ…

ミンギュくん」



啄むように何度も唇が触れ



「Aちゃん」



キスの合間に名前を呼ばれたら




もう


あなたのことしか考えられない








.



.



.




.






ーENDー

酒は飲んでも飲まれるな_VN→←6



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あまいくりーむ(プロフ) - レモンさん!素敵なお話ありがとうございます!本当好きー!キュンしました!ありがとうございました! (2020年3月29日 8時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - レモンさんのお話いつもすごく面白くてときめきます。すごく好きです。無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2020年3月19日 11時) (レス) id: 6d460acf42 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - レモンさーん!トキメキのお話ありがとうございます!夢の様なストーリー!キュンと癒されました!ありがとうございました! (2020年3月19日 10時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
Eno.(プロフ) - レモン様、こんにちは!とても面白い小説を書いていただきありがとうございます!短編集って、読みやすいし、メンバー全員と恋できるし、良いことばかりですね!!これからも更新待ってます! (2020年3月17日 2時) (レス) id: 7a57244c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモン | 作成日時:2019年12月25日 15時

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