10 ページ42
『なんで…』
「何が」
『あんた、Aと知り合いなのか？』
「友達以上恋人未満」
「え！」
「えぇ！？」
「スニョンうるさい」
私以上に大きなリアクションをしたスニョンがジフンに叩かれる
心底驚いてから、これは作戦のうちなのだと1人で納得した
『何だそれ…わけわかんねぇ。なんであんたみたいに相手選び放題な人が Aなんかと』
「おいこら浮気野郎！今何つった！？
お前ほんと良い加減にしろよ」
『…そっちのギャーギャー騒いでる奴も、まさかAのこと好きなのか？』
「なっ」
一瞬固まったスニョン
チラチラと私の方を見て
覚悟を決めたように、大きく息を吸い込む
「そうだよ！好きだよ！！好きで悪いかっ」
わお
あの子ヤケクソだ
みんな私のこと好きな設定なのかな
「あの」
『え…？』
奇跡の顔面ムンジュンフィに声を掛けられて、わかりやすく狼狽える
「謝ってください」
『……』
「人の心を弄んで、手首に痕が残るほど強く掴んで、
どうしてそんなことをするのか理解出来ない。
自分の思い通りにならないからって、Aちゃんを傷つけないでください」
ジュニ…格好良い
まるで本物の王子様みたい
『…
…意味わかんないし』
次々現れる私のヒーローたちに攻撃されてメンタル崩壊気味
『お前がこんなにモテるなんて聞いたことないけど』
うん
私も聞いたことない
「A
こんな男のことなんて忘れて、俺にしとけば？」
「へ…」
低音ボイスで甘いセリフを口にするウォヌ
「何言ってんだよ。Aは俺の彼女だって」
「あ、あの」
男らしいジフン
「いやいや、俺だろ。Aも俺のこと好きだよな？な？」
「う、あ、」
直球勝負のスニョン
「Aちゃんは俺が守ってあげるよ」
「……」
優しいキラキラ王子様ジュンフィ
撃沈
HP 0
実は私が攻撃されてるよね、これ
この人たちの演技力恐ろしい…
『…っ、何なんだよ』
「あんたの負けってこと」
「わかったら、もう二度とAに近づくな」
『……』
睨むようにこちらをじっと見つめた後
負けを認めるように、黙ってその場を去って行った
「はぁ…やっと終わった」
「クズはどこまでもクズなんだな」
「Aちゃん、手首大丈夫？」
「大丈夫だよ。ありがとうジュニ
みんなもありがとう
迫真の演技だったね！」
「もうあんな男に捕まるなよ？」
「はーい。気をつけます」
「本当にわかってんのか…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 512人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レモン(プロフ) - ゆずテムさん» コメントありがとうございます！えええ嬉しいです(TT)もっと素敵なウォヌくん書く予定だったのに！と悔しく思ってたところで…尊いだなんて有難いコメントを…感謝感激です。また頑張ります！ (2018年12月23日 20時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - こんにちは！！ウォヌさん尊すぎです涙涙涙また更新されるのを楽しみにしております！！ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» コメントありがとうございます！付き合ってからの2人…なるほど。考えてみますね！私の脳がひらめくまでお待ちください(○´ｰ`)ﾉ (2018年11月3日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話とっても好きです！楽しかったです！付き合ってからのふたりはどんな感じなのか想像してニコニコしていました。続きのお話書いてくださったら嬉しいです！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2018年10月8日 21時
