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「好き?ほんとに?」
「うん」
「友達としての好きじゃなくて?1人の男として好き?」
「う…うん」
改めて聞かれると恥ずかしいな
「うわぁ…
僕なんて手の掛かる子どもかペットぐらいにしか思われてないかと…
ふふ、嬉しい。Aちゃんが僕のこと好きだなんて」
なんて可愛い顔で笑うんだろう
きゅんきゅんする
「…
…イーシン」
「なあに?」
「私の…どこが良いの?
イーシンは芸能界にも知り合いがいるだろうし、綺麗なお姉さんたちにもモテるでしょ。
それなのに、こんな、平々凡々な」
「……」
きょとんとしてこちらを見る
「どこ、って…」
あー
困らせてしまったかな
聞かなきゃよかった
「ごめんイーシン。今のは」
「全部だよ」
「へ?」
「どこが良いかなんて、そんなの全部に決まってる。僕はAちゃんの全部が好き。
優しくて面倒見が良いところも、料理が上手なところも好き。
僕の仕事を認めてくれて応援してくれるのも嬉しいし、作り過ぎたって嘘をついてご飯を届けてくれるところも可愛い」
「う、嘘って…気づいてたの!?」
「うん。
だって、いつも僕の好物作って来てくれるじゃない。たーくさん」
うわあぁぁぁ 恥ずかしい
顔から火が出る
私は何のために嘘を…
「小さい頃
僕がここに引っ越して来たときから、ずっとずっとAちゃんが好きだった。
あの頃の僕は
みんなで遊んでるときでも、宿題をしてるときでも、場の空気なんて考えずに “メロディーが降って来た”なんて言って突然歌い出すような子で
それを気味悪がったり、変な奴だって…いじめる子もいた。
今は理解出来るよ。思ったままに発言した僕も悪かったんだ」
「そんなことない!
イーシンは何も悪くないよ。みんな子どもだったから理解出来なかったけど、イーシンには特別な才能があったってだけ。悪いことなんて何もしてない」
立ち上がって熱弁すると
彼は優しく微笑んだ
「そうやって僕を守ってくれたよね。
喧嘩の強い男の子もいたのに、小さくて可愛いAちゃんが僕を庇って怒ってくれた。
あのときからAちゃんは僕のヒーローだったんだ」
そんな昔のことを覚えてたなんて
「もう大人になったから
今度は僕がAちゃんを守るんだ」
私の手を取り
薬指を撫でた
「守らせてくれる?」
あなたの頭の中には音楽や仕事のことがいっぱい入ってるけど
私のことも
思ったよりたくさんあるみたい
ーENDー
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レモン(プロフ) - ゆずテムさん» コメントありがとうございます!えええ嬉しいです(TT)もっと素敵なウォヌくん書く予定だったのに!と悔しく思ってたところで…尊いだなんて有難いコメントを…感謝感激です。また頑張ります! (2018年12月23日 20時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - こんにちは!!ウォヌさん尊すぎです涙涙涙また更新されるのを楽しみにしております!! (2018年12月22日 20時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» コメントありがとうございます!付き合ってからの2人…なるほど。考えてみますね!私の脳がひらめくまでお待ちください(○´ー`)ノ (2018年11月3日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話とっても好きです!楽しかったです!付き合ってからのふたりはどんな感じなのか想像してニコニコしていました。続きのお話書いてくださったら嬉しいです! (2018年10月28日 19時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レモン | 作成日時:2018年10月8日 21時