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あれは まだ大学生活に慣れていなかった1年生の頃のこと…




同じ学科の人たちに誘われ、断り切れず仕方なく参加した飲み会


そこで、苦手なお酒を飲んで頭が痛くなっていた私に気づいた男の先輩が「外に出よう」と言ってくれて

私は“ああ、よかった”って安心したのに









『大丈夫?』

「外の空気を吸って少し落ち着きました。ありがとうございます」

『よかった。

じゃあ
俺と2人で飲み直さない?』

「え…」


お酒を飲んで具合悪くなったのに、またお酒?

どうして


『俺、Aちゃんのこともっとよく知りたいんだよね。だから2人きりで話がしたい』

「……」

『歩くのが大変なら俺の腕に掴まって?手を繋いでも良いし』

「あ…いえ、その…」

『遠慮しなくて良いよ。ほら』


強引に腕を掴まれお互いの手が触れる




力、強い

どうしよう


怖い…



『Aちゃんの手って小さくて可愛いね。もちろん手だけじゃなくて顔も可愛いけど』

「あ、あの、先輩」

『あの店料理も酒も旨いんだ』

「ま、待ってください」

『とりあえず行こう?20分…いや、10分だけでも良いから』

「…っ」



肩に腕を回され、更に距離が近づく



どうすることも出来なくて

ぎゅっと目を瞑った





「先輩

その人、荷物忘れてますよ」

『え……あぁ』


私の鞄を持って現れたその人こそ

チョン・ウォヌなのだ


『ちょっと風に当たったら戻るつもりだったんだ。だから鞄は置いたままで』

「そうなんですね。じゃあ今から戻るんですか?」

『いや…
Aちゃんはあんまり体調良くないみたいだからこのまま帰ろうかって話してたとこ』


話が違う、と思いつつも何も言えず頷くだけ


「家どこ?」

「へ…?あ、えっと
地下鉄の○○駅で降りてすぐのところです」

「それなら先輩の家とは反対方向ですね」

『や、別にいいんだ。この後予定も無いし、女の子1人じゃ危ないから俺が送って』

「俺が送りますよ」

「……」

『ウォヌも帰るのか?もう?』

「元々来るつもりなかったんです。友達に無理やり連れて来られて」

『あー…そっか』

「荷物渡すって出て来たんですけど、丁度良いからこのまま帰らせてもらいますね。お先に失礼します」

『お、おう…』

「行こう」

「はい」

『またね、Aちゃん』

「…失礼します」


何か言いたげだったけど、気づかないふりをして

私の鞄を持った彼の後ろを歩いた

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レモン(プロフ) - ゆずテムさん» コメントありがとうございます!えええ嬉しいです(TT)もっと素敵なウォヌくん書く予定だったのに!と悔しく思ってたところで…尊いだなんて有難いコメントを…感謝感激です。また頑張ります! (2018年12月23日 20時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - こんにちは!!ウォヌさん尊すぎです涙涙涙また更新されるのを楽しみにしております!! (2018年12月22日 20時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» コメントありがとうございます!付き合ってからの2人…なるほど。考えてみますね!私の脳がひらめくまでお待ちください(○´ー`)ノ (2018年11月3日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話とっても好きです!楽しかったです!付き合ってからのふたりはどんな感じなのか想像してニコニコしていました。続きのお話書いてくださったら嬉しいです! (2018年10月28日 19時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レモン | 作成日時:2018年10月8日 21時

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