ALBUM２

2 ページ20

『え、あのさ。質問して良い？』

「質問…」

『いつから付き合ってるの？』

「まだ良いって言ってないだろ」

『良いじゃんチョン・ウォヌ！教えてよ！
いつから？』

「……」

「先週、から」

『先週！全然わかんなかった。
なんで？秘密にしてたの？』

「や、そんなつもりは」

『どっちから告白したの？』

「え…」

「どっちでも良いだろ」

『気になる気になる〜
どっち？男らしくチョン・ウォヌから？』

「…私」

『へ』

「私が告白、したの」

『……』

「なんでそんな目で見るんだよ」


ウォヌくんのことを睨みつけるミンジちゃん

どうしたんだろう


『チョン・ウォヌ…あんた、本当にAのこと好きなの？』

「は？」

『可愛い子に告白されたからって適当にOKしたんじゃないの？どうなのよそこんとこ』

「ミンジちゃん、落ち着いて」

『だってさぁ！こんな冷めた男に愛があると思えないんだもん。

Aはずっと前から一途にチョン・ウォヌが好きで、ずっとずっと片思いしてて、私がどんなに言っても諦めなかったんだよ？そんな健気なAと適当に付き合って適当に捨てれば良いなんて思われたらたまったもんじゃない！』

「やめて、ミンジちゃん…」


ずっと片思いしてたことを暴露されて恥ずかしい

ウォヌくんの顔が見れない


『どうなのよ！チョン・ウォヌ！』

「好きだよ」

『……』

「Aのこと、好きだよ」

『……』

「……」

「もう良い？帰りたいんだけど」

『あ…はい。どうぞ』

「帰ろ」

「う、うん。

またね、ミンジちゃん」

『うん…
お幸せに』




繋がれた手を引かれ

高鳴る胸を押さえながら足を進めた









「ウォヌくん…ごめんね？びっくりしたでしょ」

「あの子すごい元気だな」

「そうなの。いつも元気で、話も上手で」

「圧倒されそうだな」

「うん…」

「でも良いこと聞いた」

「え？」

「“ずっと前から片思い”？」

「……」

「ずっと前って、いつから？」

「…それは……」


立ち止まって

俯いた私の顔を覗き込むウォヌくん


涼しげな目が
楽しそうに細められる


「なぁ、いつ？」

「……」

「A」

「ま…待って…」

「顔赤いよ？」

「うぅ、」


傍にいるだけでもドキドキするのに

整った顔を近づけられたら、心臓が益々苦しくなって上手く息が出来ない


「ま、いっか」

「……」

「今度教えてもらおう」

「えっ」




結局教えなきゃいけないんだ


諦めたと思ってホッとしたのに

3→←◆クールな男_WW

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す