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「あ、あのね、色々買って来たの。
生姜とか鶏肉とかネギとか…
お家にご飯ある？」
「米？あるけど」
「じゃあそれでお粥作れるね。
あとはりんごも買って来たからそれも食べて」
「りんご？」
「薬は症状聞いてからと思ったんだけど、具合はどう？」
「んー？別に元気だけど」
「え…」
確かに顔色は良い。なんなら私よりも肌に潤いがあって美しい
「熱もあるって、ジスが言ってた」
「あるよ。熱無かったら死んでるじゃん」
「……」
ん？
それは
特別熱が出たというわけではなく、平熱だという意味でしょうか
“嘘か本当かわかんないけどな”
“サボりたいだけかも”
あのときの2人の言葉を思い出す
「ハニちゃん
もしかして、今日の講義サボりたかっただけ？」
「うん。正解」
「なーんだ…」
「何だそのリアクション。具合悪い方が良かったのか？」
「そんなわけないでしょ〜
仮病でよかった、ってこと。高熱で倒れてるかもって心配だったんだから」
ハニちゃんが元気そうで安心した
彼に何かあったら私は明日から大学に行けなくなる
「冷却シート買って来ちゃった。どうする？いる？」
「ん、もらっとく」
「食材は？」
「…俺 料理しない」
「だよね。じゃあこれは私が持って帰って……ひょわっ！」
袋から冷却シートだけを取り出して渡そうとしたとき
不意に手を掴まれて変な声が出た
可愛い顔してるくせに手は男らしいんだ
「ど、どうしたの？ハニちゃん」
「お粥」
「うん？」
「作ってくんないの？お粥」
私をじっと見つめる瞳
まつ毛が長くて羨ましい
「私が作るの？」
「だって俺病人だし」
「……」
「嫌ならいーよ」
「嫌じゃない！全然！
ただ…
私1人でハニちゃんの部屋に入って、ハニちゃんのキッチンで、ハニちゃんに見られながら料理するなんて…なんか、その」
「別に襲ったりしない」
「うん、知ってる」
「……」
「ほら、その、…か、彼女とか？いたら気にするだろうなぁって」
「彼女いないし。それも知ってるだろ」
「わかんないじゃん！隠れてコソコソ付き合ってるかもしれない」
「コソコソ…何のために」
「わかんないけど。なんとなく」
「コソコソしません。堂々と付き合います」
それはそれでつらい
ハニちゃんの彼女とか絶対美人だもん
「で、
作ってくれんの？くれないの？」
「……作ります。お邪魔します」
「どーぞ」
初めて入ったハニちゃんの部屋
ふわっと良い香りがした
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レモン(プロフ) - ゆずテムさん» コメントありがとうございます！えええ嬉しいです(TT)もっと素敵なウォヌくん書く予定だったのに！と悔しく思ってたところで…尊いだなんて有難いコメントを…感謝感激です。また頑張ります！ (2018年12月23日 20時) (
レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - こんにちは！！ウォヌさん尊すぎです涙涙涙また更新されるのを楽しみにしております！！ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» コメントありがとうございます！付き合ってからの2人…なるほど。考えてみますね！私の脳がひらめくまでお待ちください(○´ｰ`)ﾉ (2018年11月3日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話とっても好きです！楽しかったです！付き合ってからのふたりはどんな感じなのか想像してニコニコしていました。続きのお話書いてくださったら嬉しいです！ (2018年10月28日 19時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年10月8日 21時
