黒い感情が溢れ出す ページ19
「疲れた…」
残業をした仕事帰り
いつものようにマンションへ入ろうとすると
？「あれ？あなた…」
声のする方を振り向くと
？「あっ、やっぱりそうだ〜！この間ここで会ったの覚えてない？」
色気たっぷりのベッキョンさんが「先輩」と呼んでいた女の人だった
「あ…ベッキョンさんの会社の…」
先輩「そうそう！…って会社一緒って言ったっけ？ベッキョンくんから聞いてるのか」
あ…私が勝手に見ただけだった
先輩「ねぇねぇ、ベッキョンくんどこにいるか知らない？部屋行ってもいないし電話も出てくれないし」
会社終わって今いないなら…
きっとチャニョルさんのお店かな
「…ちょっと私はわからないです」
いいよね…これくらい
先輩「そっか〜。…ねぇあなた…」
「Aです」
あなたって何か嫌
先輩「あ〜Aちゃんね。あなたベッキョンくんのことどう思ってるの？」
え…
しかもまたあなた
「どうって…」
先輩「前会ったときからそうじゃないかな〜って思ってたの！…好きなんでしょ？」
「えっ！？」
先輩「ほらその反応！わかりやす〜い」
そう言いながらどんどん近付いてくる
耳元まで顔を持ってきて囁かれる
先輩「でもね？ほら、ベッキョンくん私のだから」
ニコニコしながらそのままじゃあねと手を振りながら去っていった
私はしばらく足が動かなかった
今の何…？
釘を刺されたとかそういうこと…？
ほらって言われた…
わかってるでしょ？ってことだよね
ー私のだから
その言葉が心臓に突き刺さった
初めからそうだった
しゃべり方から全部
あなたと呼ばれる事も
それが嫌なんじゃない
きっとあの人だから嫌なんだ
あの人の名前さえ何も知らないのに…
黒い感情がどんどん溢れ出てくる
自分も知らない嫌な自分が
こんな自分
もう嫌だ
ーピンポーン
トントン…トントントン
でもこういうときに訪ねてきちゃうのがベッキョンさん
ー私のだから
どうしよう…もう寝ちゃったってことに…
ﾍﾞｯｷｮﾝ「Aちゃん？」
でも気持ちは正直にその声に反応する
ドアまで行きバレないようにそっとドアに触れる
ﾍﾞｯｷｮﾝ「いる…よね？これよかったら食べて？」
何かをドアノブに掛けて静かに部屋へ戻っていった
そっとドアを開けると袋がかかっていてその中を覗くと
「…やっぱりチャニョルさんのとこだった」
ベッキョンさんが大好きなフレンチトーストが入っていた
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みるく(プロフ) - saya_＊さん» 最後まで読んで下さってありがとうございました!!そう言って頂けて嬉しい限りです(T^T)あたふた感イメージ通りでよかったぁ(´- `*)w 本当にありがとうございました♪ (2017年10月29日 18時) (
レス) id: fbf7182cb6 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - 素敵なおはなし、ありがとうございました(*^^*)とても面白くて一気に読んじゃいました♪べくのあたふたしてるかんじがイメージ通りすぎて！(笑)かわいかったです♪ (2017年10月29日 9時) (レス) id: 2aa5de40a8 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ライオンさんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて本当に力になります(T^T)更新遅いですがこれからもよろしくお願いします!! (2017年6月19日 0時) (レス) id: fbf7182cb6 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさん - 面白いですね！更新頑張って下さい！！ (2017年6月18日 10時) (レス) id: 163b1cba9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2017年6月4日 22時
