花火のジンクス ページ17
「…キレイですね」
2人で並んで星を眺める
ﾍﾞｯｷｮﾝ「…楽しかった？」
「え？」
いつの間にか星を見ていた目線が私の方へきていた
ﾍﾞｯｷｮﾝ「…ううん。ごめん。やっぱ何でもない」
でもすぐに星へ戻された
「…あの」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「もうすぐ花火か〜」
ー一緒に見よ？
ーお願い
ﾍﾞｯｷｮﾝ「このベランダから見れるんだよ？知ってた？」
「えっ！？そうなんですか！？」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「誰にも邪魔されないある意味特等席だよここは」
「特等席…」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「その花火を大切な人と一緒に見るとその相手への願い事が叶うっていうジンクスがあんの」
「相手への願い事ですか？」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「そう。その時間を共有した相手への願い事。例えば…いつまでもこの人が健康で元気でいられますように。とかこの子の試験が合格しますように。とか。夫婦とか親子で見たりして」
「へぇ…自分の願い事じゃなくて相手への願い事か…素敵ですね」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「うん。俺もそう思う」
相手への願い事か…
ﾍﾞｯｷｮﾝ「この星も相まってすごくキレイなんだよ……誰と見るの？」
「…え」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「…って、聞かなくてもわかるけど〜…」
「…ベッキョンさんは？一緒に見たい人いないんですか？」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「俺？……いるよ」
わかってたはずなのに…
心が痛い
「…一緒に見れるといいですね…」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「…うん…え…どうかした？」
「…え」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「何かあった？何か…泣きそうな顔…」
えっ嘘！？
自分がどんな表情をしているかもわからないままとにかく顔を急いで背けた
「すみません！大丈夫です！」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「…ほんと？」
一瞬近付いたベッキョンさんの影が見えたけど
触れることなく下がっていった
ﾍﾞｯｷｮﾝ「ほら、今日デートもしたし疲れちゃってるんだね。ごめんね？付き合わせて。俺そろそろ自分の部屋戻るね」
「え…あ…はい」
私の返事を待たずしてすぐ荷物をまとめて出ていこうとしている
「…ベッキョンさん」
ﾍﾞｯｷｮﾝ「じゃあ、お邪魔しました！…ごめんね？いつもみたいにAちゃんの部屋入っちゃってたけど…もうこれからは…止めないとね」
少しだけ…
ほんの少しだけ寂しそうな表情に見えたベッキョンさんはそう言い残して出ていった
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みるく(プロフ) - saya_＊さん» 最後まで読んで下さってありがとうございました!!そう言って頂けて嬉しい限りです(T^T)あたふた感イメージ通りでよかったぁ(´- `*)w 本当にありがとうございました♪ (2017年10月29日 18時) (
レス) id: fbf7182cb6 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - 素敵なおはなし、ありがとうございました(*^^*)とても面白くて一気に読んじゃいました♪べくのあたふたしてるかんじがイメージ通りすぎて！(笑)かわいかったです♪ (2017年10月29日 9時) (レス) id: 2aa5de40a8 (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - ライオンさんさん» ありがとうございます!!そう言って頂けて本当に力になります(T^T)更新遅いですがこれからもよろしくお願いします!! (2017年6月19日 0時) (レス) id: fbf7182cb6 (このIDを非表示/違反報告)
ライオンさん - 面白いですね！更新頑張って下さい！！ (2017年6月18日 10時) (レス) id: 163b1cba9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるく | 作成日時：2017年6月4日 22時
