罪深い大型犬に恋をした (ページ47)

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アイスを買ったのももう、１時間前の出来事で
オンニは今部屋で寝ているところ

私はというとロビーで、スマホを片手にぼー、としていた

そうだ、と思うと同時にスマホを開く

さっき、通話を拒否してしまったチャニョルに電話をかけた

疲れていたからもう寝ているかなぁとは思ったけれど２コールぐらいして

「よぼせよ」

と、電話独特のチャニョルの声が聞こえた

「チャニョル、今日よかった」

まず伝えるのはそれ

そのことを聞いたチャニョルは

急に私に

「ヌナ、俺の部屋に来ない?」

と、ホテルにいるのを知っててそう言ってきた

「何号室？」

そう聞いたのは本当に無意識で

電話を切った後にしまった、と思った

――――――――――――――――――――――

チャニョルの部屋は特別室、みたいなところだという

エレベーターを上がりながら
チャニョルの部屋の番号を探していると、

「ヌナ！」

後ろから、いつもの声が聞こえてきた

「チャニョル！」

今日、あんなにライブで遠くの存在のように感じていた人が
今、私の目の前で私のことを呼んでいるという少しの優越感

チャニョルの部屋に入ると確かに私とオンニの部屋よりは広い気がした

CY「なんか飲む？」

ときいたチャニョルの両手にはすでに私とチャニョル用のビールが二つ、握られていた