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LY「ところで、Aちゃん、僕と言う執事がいながら、違う執事のことみてたの？そんなことしていいの？」
ギク...
さっきまでの優しい顔とは違って、次はいたずらっぽい顔を見せるレイさん。
ほんと、二重人格。
LY「ひつじさんは悲しいよ〜」
「え？なんだって？」
ぶっ飛んだことをいいながら縮こまってしまうレイさん。ひつじさんが非常にきになるとこなんだが...
「...体験執事って意外と複雑だなって思って。最初は体験授業みたいってわけわかんなくてどうでもよかったのに。」
ちらっとレイさんをみるけど、まだ顔をふせてる。
「１人１人執事とふれ合ってると、それぞれ違うし、たった１日しかいないのに、すごく思い入れがあるような感じがするんだよね。だから次の日、違うお姫様についちゃってるのみるとなんか寂しいっていうか...」
.
LY「お姫様にこんな思いをさせてるなんて。」
ふわっと頭に何かが触れて、顔を上げれば、さっきまで縮こまってたレイさんが優しい笑顔をみせて頭を優しく撫でていた。
いつのまにか縮こまってしまっていたのは私だった。そんな縮こまった私の顔をレイさんがのぞきこむ。
LY「でも、体験執事は大切なことだから。Aちゃんがこれから問題なくここで過ごすために。僕たちは今まで何人ものお姫様についてきたからこういうのには慣れてるんだけど、Aちゃんたちは初めてなんだもんね。」
なんか、初めて心の内を言ったからか、レイさんの笑顔が優しすぎるのかすごく力がぬけた。
LY「そう考えちゃうのは仕方ないことだよね。でも、執事は今日つくお姫様だけを見てるんだよ。だからお姫様も昨日の執事じゃなくて、目の前の執事だけを見てほしい。だって昨日の執事みてるなんてもったいないじゃん！１日しかないんだから、その１日はその日の執事とたっぷり楽しんでほしい！だって、この週間が終われば１人の執事としか過ごせないんだからね？こんなチャンス滅多にないよ？楽しまなきゃ！それに、目の前の執事の方がよかったりするかもよ？」
「レイさん、自分のこと言ってる？」
LY「そんなことないよ〜笑」
同じことをベッキョンさんにも言われたな。みんな思うことはおなじなんだ...そうだよね、せっかく私だけを見てくれてるんだからそれに応えなきゃだよね。
...
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作者名：deer | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=melucy0420
作成日時：2016年12月4日 19時
