11、三人目 ページ11
さわさわ...
.
ん？
．
さわさわ...
「なに！なに！？」
何かが私の頭をさわさわと触れているのに気づき飛び起きた。
．
．
「あ、起きちゃった〜。
おはよう、お嬢様〜。」
．
えっと...
目の前に
天使？
ふわふわと喋る天使を前に私は、
「夢だ。寝よう。」
ふたたび布団の中へ。
「やー、寝ないでよ〜！
おきて〜、起きる時間ですよー！」
意外とこの天使はしつこかった。
えらい耳元で言ってくる。
「おきて〜おきて〜おきて〜」
「わああああかりました！！おきます！はい起きました！」
「ふふ笑
やっと起きてくれた♪」
笑ったかおは、やはり天使だった。
すると手が伸びてきて、自然と私の頭に乗る。
あ、もしかして…
「えっともしかして…ずっと…」
「うん、ずっと頭なでなでしてた。」
そ、そっかあ笑
なんか、普通なら文句つけるとこだけど、この人天使すぎてもう何でもいいやってなっちゃうわ。
さっきの感触はこれだったのね...笑
...
...
...
いやいつまでそうしてんだよ!!!!!
ってくらい、ずっとニコニコしながら頭なでてる執事さん。
なんだこの甘い朝。
「あ、あのぉ...」
「あ、忘れてた！
僕、今日Aお嬢様の執事を担当する、
チャンイーシン。
よろしくね！」
「あ、は、はあ。えと、チャンさん？イーシンさん？あの..」
LY「あ、呼ぶときはレイって呼んで。」
「え、なんで？」
名前にかすりもしてないけど、気に入ってるニックネームみたいなやつかな？
LY「今日はすごく天気がいいですよ〜」
これ絶対人のはなし聞いてないやつだな。
窓際のカーテンを開けるレイさん。
．
そして、
...
とまった。
光合成すか！？
「あ、あの、そろそLY「そろそろ朝食に行きましょうか！」...あ、はい。」
るんるんとドアの方に向かうレイさん。
やばい。つかめない...。
と思っていたけど、
意外と移動のときとか朝食のときはしっかり執事してくれてすこしびっくり。
「ユナちゃんそれはやばいでしょ〜w」
お稽古中に聞こえてきた元気な声。
相変わらず言葉遣いを注意されている。
当たり前だけど、今日のベッキョンさんは他の子の執事であって、楽しそうに笑ってる。
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作者名：deer | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=melucy0420
作成日時：2016年12月4日 19時
