まるでおとぎ話のような話 (ページ2)

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「と、言うわけで。

君たちが立派な女性になるように、一人ずつ執事たちが毎日サポートしてくれる。

今回君たちは9人いる。だから執事も9人準備した。

入ってきてくれ。」

イ・スマン学長が長い長い説明をした後、その呼びかけをすると、私達が入ってきたところと違うドアががちゃりと開いた。

うわあ…

‥

部屋に入る際にきっちり一礼をしてスタスタ入ってくる執事達は、全員おとぎ話から出てきたどこかの王子様のようだった。

そして、彼らはイスマン学長の座る椅子の後ろにこちらを向いてきれいに１列で並んだ。

SM「彼らが今回君たちをサポートしてくれる執事達だ。」

なんとこのお城にぴったりな方たちなんだ。

この中の誰か一人が私の執事になって、これから一緒に生活していくんだ。

SM「そこでだが。

やはり毎日一緒に生活となると、相性が合う合わないというものが出てくる。

今までそれで、相性が合わなくてサポート不可能で途中で脱落した奴もいた。」

…は？

脱落って…

やめさせられるってこと？

SM「だから、君たちには彼らの中から、しっかり自分に合った執事を選んでほしい。そして充実した生活を送ってほしいんだ。」

え！まって、ちょっとついていけないけど。

自分で執事を選ばなきゃいけないの！？

どうやって！

SM「しかし、君たちもまだ彼らのことは何も知らないだろうから、今選ぶのも難しいだろう。

だから明日から9日間。１日１人ずつ交代で、体験執事をしてもらおうと思う。」

いやなんだよ、その体験授業みたいな言い方。

SM「明日から順番に9人全員と一日ずつ生活してみて、その後自分に合った執事を決めることにする。」

は、はあ。

SM「ということで、さっそく明日から執事がつくので。体験週間といってもしっかり執事にサポートしてもらうように。私からは以上ですが、何か質問は？」

そう言われて、質問したいことは沢山あるのに、ありすぎて何から言えばいいのか頭が混乱してるうちに学長の「では、解散。」の一言で初めての集まりは終った。

‥

‥

てか、今からどこ行けばいいのーーー!!

泣きそうになりながらウロウロしていると、突然方を叩かれた。

振り向けば

「私達の部屋三階らしいよ？一緒にいこう！」

そういって、微笑みかけるお姫様がいた。