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「ペクさん今日早いね。俺も見習わなきゃ」
「そんな…たまたまです。課長こそいつもこんな早くに来ているんですか？」
「俺もたまたまだよ」
意地悪そうに笑う課長につられて私も笑う。
あれ、課長と二人きりになったこと無かったから今まであまり喋れなかったのかな。
全然怖くなくて、私の中から課長に対する苦手意識が薄れていく。
「打ち上げの時は、ごめん」
「…何がですか？」
ド課長は眉を下げて申し訳なさそうに私を見た。
「部長に絡まれてた時、最初から見てたからすぐに止めれたのに、どうすればいいか分からなかったらオ・セフンさんが結局助けてくれて。怖かったよね、ごめん」
「そんな…課長は何も気にしなくていいです。私も気にしてませんよ、寝たら忘れるタイプですので！」
本当に課長が悲しそうな顔をするから私は強がってみせる。
「そう…良かった。僕は寝ても覚えてるから、周りから根に持つタイプで面倒くさいって言われる。ペクさんが羨ましいな」
「でも私は課長みたいな人って自分の気持ちを投げやりにしないからこそ他人の気持ちも大事にしてて好きですよ」
私がそう言うと課長は少し驚いた顔をした後にすぐ微笑んだ。
「ありがとう」
課長の笑顔は本当に愛嬌があると思う。
モテるのもよく分かる…
するとスマホが震えた。
《“セフンさん”からのメールが届いています》
だけど、ロックがかかって見れない…
後で言わなきゃ。
そのまま時間が過ぎ、昼休みとなった。
同僚の女の子達と一緒にご飯を食べているとまたスマホが震える。
あ、セフンさんだ。
「ごめん！ 電話来たからちょっと外出るね」
「もしもし、セフンさん？」
『A。次からは3コール以内に出てください』
「ごめんなさい…あ、あのね、スマホのロック解いてくれないとセフンさんのメールが見れないんです」
『知ってる』
え？
『昨日のはAを牽制しただけ。ロックは解いてあげるけど、男との連絡はとっちゃ駄目です』
牽制、か…作戦だったんだ。
『そうだ。今日仕事終わったらそっち行きます。同棲のためのマンション、見に行きましょう？』
「分かりました。待ってます」
ちょっとデート、みたいで楽しみ。
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
