暗示 ページ5
目が覚めると、まだ部屋は暗い。
「うーん、なんでこんな携帯鳴ってんだろ」
スマホのバイブ音で目が覚めた。
まだ4時30分頃…
仕事に行くのには余裕がありすぎる…まだ寝たい…
眠い目を擦ってスマホに電源を入れるとロック画面に沢山の通知が入っていた。
《セフンさんからの電話が18件入っています》
え、こんな朝早くからセフンさんが…？
なんか重大なことが起きたのかな。
すると、またスマホが震えた。
セフンさんからの電話だ。
セフンさんと付き合ったのは夢じゃなかった。
だけど、昨日と今日とでは嬉しさが少し、違う。
セフンさんの新たな一面を知って少し戸惑っている自分がいる。
でも私はセフンさんにあんなに思いを寄せていた。
少しぐらいの束縛、乗り越えられる。
…だって、セフンさんが大好きだから。
「もしもし…！おはようございます。ごめんなさい、出るの遅くなっちゃって」
『おはよ。A』
優しくゆっくりとした口調で安心した。
なんかあった訳ではないみたい。
『寝起きの声も可愛いんだね、Aは』
顔が熱くなっていく。
心地良い心臓の動き。やっぱり幸せ。全然怖くない。
「朝から恥ずかしいです。そいえば何か緊急の用があってかけてきたんですか？」
『…？ 違うよ、朝でも最低一時間は話したいから早めに電話かけたんです。本当は今までもこうやって電話したかったのに自分の感情抑えていました。だって今だって理性が抜けて君の元に行っちゃいそう。本当に好きです、ずっとこうやって朝から電話したかった』
すごい、褒め上手で動揺してしまう。
じゃあ、明日からも朝早くから電話、なのかな？
『今日から休憩ごとにメール、昼休みには電話します。仕事頑張って。あ、男と極力話さないようにすること』
「分かりました…セフンさんも頑張ってください」
大丈夫、こんなの序の口。
電話した後に眠れず早めに仕事に行くと案の定一番乗りだった。
「ペクさん、おはよう」
「あ、課長…おはようございます」
課長であるド・ギョンスさんは本当に完璧な人間で仕事もできて、礼儀正しくて、社内で多分一番モテている、のに誰とも付き合わず独身。
だけどあまり喋らなくて、ちょっと怖くて、私は少し苦手です。
二人きり気まずいな、なんて思っていると課長が口を開いた。
「ペクさん今日早いね。俺も見習わなきゃ」
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
