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そんな生活が何日も何十日も続いた。
ただ彼の欲求を満たす人形。
私は本当に人形みたいに感情が動かなくなっていった。
動かないというか全部追いつかない。もうとにかくだめだ。
生きる意味を見出せなくて毎日がどこか他人事みたい。
逆にセフンさんはこんな私にすごく満足して、生き生きとしている。
死に、たい。
1人の間何度もこの言葉が脳裏を過ぎる。
殺風景な部屋の床のフローリングだけが目に入る。
誰か助けて、
こんな状況から私を連れ出して。
でもそんな人いない
…自分から、動かなきゃ。
逃げよう。
_______
____
__
「ただいま、A」
いつも通り彼が帰ってきて、トイレに連れて行ってくれる。
そして鍵を外されるのはこのトイレの時だけ。
ここしかチャンスがない。
「セフンさん、流すボタンが変なんです、治しててくれませんか…？」
「分かった」
キイ、とドアが開いてセフンさんがトイレの中に入ってくる。
「ここの、ボタンが押しても動かなくて…」
自分はボタンの前からどいてセフンさんを奥に入らせる。
セフンさんの後ろに回った瞬間、勢いよく走り出す。
裸足で走るフローリングの上はやけに滑りやすくて何度も態勢を崩しても無理矢理走った。
「……！ おい、A！」
こんな頑張っても結局は玄関のドアを開けた瞬間、追いつかれてしまった。
髪を後ろに思いっきり引っ張られ、床に投げ飛ばされる。
この人から逃げ出すなんて、浅はかだったの？
「自分が何したか分かってるの？ 本当に馬鹿だね」
床で倒れたままの私の上に馬乗りして、彼の手が首を思い切り締める。
「本当に剥製にしてあげようか。それともアキレス腱切ってもう2度とこんなことできないようにしてあげようか」
意識が遠のいていく。
「…っ、……」
死ぬんだ。
続く (更新停止中)
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
