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「セフンさん、メイク出来ました…わ！」
テーブルには綺麗に並べられた朝食。いい匂い。
太陽の光が差し込んで、朝食が光って見える。
「！ 可愛い、です。 朝食食べましょう」
椅子に座らせられると一段と匂いが強くなって食欲が出てくる。
セフンさんはもうスーツを着て髪のセットも出来ていた。驚異的な早さです…
セフンさんも座り、向かい合う。
「凄く美味しそうです！ ですが明日からは早起きして私が作ります…すいません」
頭を小さく下げると、トン、と弱く何かが当たった。
見るとセフンさんが私にチョップしたようだった。
「だからAは本当に何もしなくていいです。何もせずにただ僕のそばにずっといてください」
まただ。
彼は私を見てるようで見てない。
声が震えてて、泣いてるみたい。
私が彼をこんなに不安にさせてる？
違う、きっと別の誰か。
やっぱ私には愛が、ないのかな。
「では迎えに行くので会社の前でいつも通り待っててください」
「はい。セフンさんお仕事頑張ってください」
今日は週に一日の各自の会社に戻っていつも通り仕事する日。
結局セフンさんのおかげで遅刻せずに間に合うことができた。
けれどいつものギョンスさんとの朝の団欒には間に合わなかった。
会社に着いて、仕事しても、ずっとモヤモヤする。
…ーセフンさんは何に怯えてるの？
私の奥に誰を見てるの。
どうしようもない程、哀しい。
心臓がセフンさんの手によって強く握られてるみたい。
痛い。
「…あれ、A？今日は女子達とお昼行かないの」
いつの間にか昼休み。
顔を上げるとそこには心配そうに私を見つめるギョンスさんがいた。
「ちょっと気分が優れなくて。かちょ…ギョンスさんいつもオフィスで食べてるんですね」
「うん。お弁当持参してるから。そいえば今日の朝は遅かったね」
自然に私の隣に腰掛け、コーヒーを一口すするギョンスさん。
飲めないコーヒーの匂いが鼻を掠めていい匂い。
「すいません。寝坊しちゃって」
「そっか。…何かあった？」
え、とギョンスさんを見る。
「オさんとの事、でしょ」
見透かされてしまってる。
「また何か無理強いされた？ 嫌な事された？」
「…ふふ、お母さんみたいですよ。ギョンスさん」
もう超人生の終わりだ、みたいな顔して問い詰めてくるから過保護なお母さんを思い出してしまった。
「お母さん、かよ」
ははっ、と笑って私を見る。
あれ、凄く切なそうな顔してる。
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
