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小鳥の囀り、暖かい空気を感じて目を開ける。
「ん……わっ！！？」
最初に見えたのは肘をついて私を見つめるセフンさんの顔。
そうだ。同棲始めたんだった。
「おはよ、A」
そう言って、本当に愛おしそうに私の頬を撫でる。
撫でられる度に心地良くて、セフンさんには猫の様に見えてるだろう。
「あれ、今…え、もう6時30分ですか！？」
会社に出るにはあと40分ちょっと。
服選んで、メイクして、朝食作って、ああ間に合わない！
「じゃあ僕二時間Aを見続けてたんですか…」
「二時間も見てたんですか？ 恥ずかしいですし、起こしてくださいよ〜」
「んー、やっぱ剥製にしてずっと眺めてたい。まだ足りない」
そう言ってセフンさんは私を抱き締める。
彼の手はその内背中からシャツの裾を捲って、私に直接触れる。
背中から腰へ、腰から脇腹へ、脇腹から…
「っちょ、セフンさん？」
駄目なのに、擽ったくて、気持ち良くて。
何より私がセフンさんの好きなままにされたいと思ってしまってる。
すると手が止まり、シャツから手が出た。
途端に手が触れていたところから温度が奪われ、寂しく感じる。
「そんな顔されると止められなくなるので。これ以上は、また今度。支度しましょう」
私どんな顔してたの？
顔が熱くなっていく。正にカアァァという効果音が似合うぐらいに。
「これ、着ましょう」
セフンさんは私のクローゼットを10秒程見ると、直ぐに今日着る服を取り出した。
「はい、バンザイ」
言われた通りに両手を挙げると、シャツの裾を上に捲られそうになる。
その両手を必死に私は止めた。
「自分で着替えられますから…！」
セフンさんは不服そうに眉を顰めて、調教が足りない、とかブツブツ言いながら寝室を出て行く。
着替えると、私だと選べない様な本当にお洒落な組み合わせとなっていた。
捨てようと思ってた服がこういう着方でこんな可愛くなるとは…！
女性の服なのに、セフンさんは何者なんだろうと思いながらメイクを始める。
セフンさんに言われた通り、いつも以上にナチュラルに。
アイライン、ラメ入りのアイシャドウ、濃い口紅は禁止。
鏡に映る私は、本当にナチュラルに仕上がっていた。
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
