所有物 ページ11
昨日の課長、いや、ギョンスさんのあの言葉、どういう意味だったんだろう。
セフンさんからのモーニングコールを終え、支度しながらふと思い出した。
ー…墜ちちゃ駄目、自分を忘れるな。
分かんない。けど、今はただ、セフンさんの事だけ考えておこう。
セフンさんの束縛は愛だ。
愛に応えなきゃ。
「おはよう、A。今日はニュースがある」
「おはようございますギョンスさん。何ですか？」
ギョンスさんは何とも読み取れない複雑そうな顔をして答えた。
「実は共同開発プロジェクト第二弾が決定したんだ。メンバーは前回と同じで俺、A、オさん、キム・ジョンデさんの四人」
「えっ？！」
またセフンさんと一緒に仕事が、できる…？
「前回のプロジェクトが好評で社長に厚い信頼と共に再び任されたんだ。だからオさんとAは恋人同士だけど仕事に私情はあまり持ち込んでほしくないんだ。分かるね？」
「分かってます！」
「ちょっと、キム・ジョンデ君？ Aさんに話しかけないこと、近付かないこと、同じ空間にいないこと、と教えたはずだけど？」
セフンさんはバリバリ私情持ち込んでます。
「え〜でも先輩っ！ 同じ空間にいなきゃ仕事できません！！」
「んー、じゃあ同じ空間にいる時は二酸化炭素吸って、酸素吐くという地球に優しい条件でどう？」
「了解です！ やってみます！！」
「いやキム君、それ人間には絶対できない」
初めてギョンスさんのツッコミを拝見した。
ジョンデ君はすごく素直でちょっと馬鹿である。
セフンさんもセフンさんで私情を持ち込みすぎている。ずっと私を見ている。私が課長やジョンデ君と話すと生命の危機を感じる。
ギョンスさんはここでのリーダーということもあり、このような状況にピリピリしている。
要するに、仕事は全く進んでいない。
「…ちょっと、皆聞いて下さい」
ギョンスさんが立ち上がり、一人一人と目を合わせた。
「今回、プロジェクト第二弾を任されました。しかも同じメンバーで。それは何故ですか。信頼されてるからですよね。それに応えなければいけないし、僕たちは第一弾を越えなければいけません。もっと気を引き締めて、全力で頑張りましょう」
ああ、やっぱりギョンスさんは凄い。空気が変わったのが分かる。
よし、仕事やろ…！
「A、あ、ペクさん。ここ詳しく説明できるようにしといてください」
「分かりましたギョ、課長」
名前呼び、仕事中は気をつけないとな…
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ひよこのこ(プロフ) - セフナさん» 本当に更新遅くなってしまい申し訳ないです(；＿；) 好みの作品と言って頂いて嬉しいです。 コメントありがとうございます！ (2016年12月4日 9時) (
レス) id: 5924cafef1 (このIDを非表示/違反報告)
セフナ - 更新がだいぶ前ですが、凄く好みの作品なのでよければ更新お願い致しますm(*_ _)m (2016年10月6日 11時) (レス) id: adf49a6633 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこのこ | 作成日時：2016年3月31日 0時
