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先ほどの女の暴言に Aは翻弄されているようだった。
SE「あんなのただの雑音だよ。人の言葉じゃない。聞かなくていいの」
「・・・・・・・あの人達がこわい・・・」
初めて Aがサセンに対する感情を吐露した。
SE「うん・・・ごめんね」
セフンは抱きしめたまま言った。
「セフンのせいじゃない・・・セフンが悪いんじゃないよ」
SE「でも俺の彼女だから、これからもきっと辛いと思う」
「・・・・・」
Aは何も答えられなかった。
SE「でもごめんね。離すつもりはないから。一緒に苦しんで？ヌナ」
セフンははっきりと告げた。
「セフン・・」
SE「ね？」
セフンの前向きな言葉に Aは少し自分を取り戻した。
「うん・・・ごめんね、弱音吐いて」
SE「大丈夫だよ。あー、頭の包帯ぐしゃぐしゃだ」
「ん・・・取って」
Aが頭を差し出すようにセフンに向ける。
SE「うん」
包帯を解くとガーゼが貼ってあった。
「セフン大きな声出してたけど大丈夫？頭痛くない？」
SE「あ、うん、平気」
「・・・・・・・」
Aがセフンの胸に縋る。
SE「ヌナ？」
「うちに帰りたい・・・みんなのところに」
SE「うん」
「セフンと一緒に帰りたい・・・」
SE「そうだね。俺も帰りたい」
２人はお互いを慰めるように抱きしめ合った。
−ガチャ−
扉が開く音がすると Aの体がビクッと揺れた。
CY「お待たせ」
チャニョルが戻って来た。
SE「チャニョリヒョンだよ、ヌナ。大丈夫」
「うん・・・」
２人の様子を心配そうに見るチャニョルは Aの様子に気が付いた。
CY「大丈夫か？A。あぁ包帯外したのか」
SE「髪ぐしゃぐしゃになっちゃったからね。代表なんだって？」
CY「すぐこっち来て医者と相談するって。ついでに宿舎にも電話した」
SE「うん」
CY「みんなすぐ来るって」
SE「そっか。みんな来てくれるってヌナ。よかったね」
「うん・・・」
Aの声は沈んだままだった。
SE(ヒョンにばれない様にしてるみたいだけど・・・震えてる・・・・)
セフンは Aを抱く手に力を籠める。
チャニョルも気が付いているようだった。
CY「・・・・・警備の人増やしてもらってるからもうなんも起きないよ。髪梳いてやろうか？傷大丈夫か？」
務めて明るい声を出すチャニョル。
「だいじょぶ・・・」
Aは顔を上げようともせず、セフンにしがみ付いていた。
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〜NAE〜(プロフ) - にゃんさん» あっありがとうございます(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 頑張ります！！！(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (2017年8月27日 6時) (
レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - NAEさんのお話、すごく好きです！これからも更新楽しみにしています。応援してます！ (2017年8月26日 20時) (レス) id: 87856bb923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年8月26日 0時
