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ガラスの向こうのセフンを見ていたジョンデがジョンインの肩に手を置く。
JI「こんなヌナ見てられないよ・・・ねえヌナ。セフン頑張ってるよ。一緒に見守ろう?」
「・・・・・」
瞬きの回数も極端に少なくなっている Aの目から涙が零れ落ちた。
JD「涙・・・・」
JI「ヌナ・・・・・」
表情が消えた Aの目からいくつも涙が零れ落ちるのを二人は見つめた。
JD「Aも苦しんでるんだよジョンイン」
JI「ジョンデヒョン・・・・俺こんなの耐えられないよ・・」
JD「うん・・・」
ジョンインの肩を掴むジョンデの手に力が篭る。
JI「俺たちだって普通の人間なのに・・・・ステージにいる時以外は普通でいたいだけなのにさ・・・」
JD「みんな俺たちを応援してくれてる人達だったのにね・・・どこで間違ったのかな・・・」
JI「こんなんじゃさ・・・・もうステージに上がるのだって嫌になっちゃうよ・・・」
JD「ジョンイン。そんなこと言っちゃだめだよ」
ジョンデがジョンインの肩を撫でて落ち着かせようとする。
JI「ヌナもセフンも大事な人なのに・・・大事な人達をめちゃくちゃにされて、なんで笑ってやんなきゃなんないんだろう・・・」
JD「ジョンイン、落ち着いて。どん底にいる今に呑まれちゃだめだよ。Aとセフンの為にここにいるんだから」
ジョンデはジョンインの前にしゃがみ込んで笑顔を見せた。
JI「俺もうやだ・・・」
ジョンインが俯いて泣き出した。
JD「ジョンイン・・」
JI「もうやだよ・・・・ヌナが傷つくのも、セフンが傷つくのも、痛い思いするのも、メンバーになにか起こるのも」
JD「・・・・・・・」
ジョンデが言葉を失う。
Aの手を握ってジョンインが涙を流しながら苦しそうに笑顔を作った。
JI「ヌナ。一緒に逃げよっか。セフンもみんなも連れてさ。どこか遠い国に行って、みんなで暮らそうよ」
JD「・・・・・そんな事して幸せになれるかな」
ジョンデの声も沈んでいた。
JI「少なくとも誰かが傷つけられることはなくなる」
ここにはない何かを鋭く睨むようなジョンインの目を見て、ジョンデは返す言葉が見つからなかった。
「・・・・・・」
JI「あ!」
ジョンインが叫ぶ。
JI「俺の手掴んだ!ヌナ!?」
ジョンインだけが一方的に握っていた Aの手が握り返してきて、ジョンインが声を上げた。
JD「A!?」
2人が顔を覗き込むが視線は交わらない。
JI「ヌナっ!」
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〜NAE〜(プロフ) - にゃんさん» あっありがとうございます(´;ω;`)ブワッ 頑張ります!!!(´;ω;`)ブワッ (2017年8月27日 6時) (レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - NAEさんのお話、すごく好きです!これからも更新楽しみにしています。応援してます! (2017年8月26日 20時) (レス) id: 87856bb923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2017年8月26日 0時