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XM「もう出てこい。恵介はホテルに戻ったから」
ミンソクの言葉に一瞬体が揺れて反応する A。
セフンが肩を抱く手に力を込めた。
XM「マネヌナも来てるし、大丈夫だから。出る時間までセフン休ませてやって」
Aはさっと立ち上がる。
「そうだ、お仕事控えてるのに」
立ち上がった Aを引き戻すセフン。
SE「ヌナと一緒にいられれば充電できるからいいの。早く出てってよヒョン」
XM「お前な」
「セフン、オッパにそんな事言っちゃ」
SE「仕事はちゃんとする。遅れたりしないから二人にしてよヒョン」
セフンの目はふざけていない。
ミンソクは何も言わずに立ち上がった。
XM「支度する時間、ちゃんと考えておけよ」
SE「うん」
ミンソクが部屋を後にした。
「もう大丈夫だよセフン。みんなのところ行こう？」
Aがセフンを見つめる。
SE「大丈夫なら話して、ヌナ」
セフンも Aを見つめ返す。
「なに、を・・？」
Aが体を固くする。
SE「全部」
「・・・」
Aは俯いた。
SE「ヌナが俺の知らない事で苦しんでるのなんて我慢出来ないよ。一緒に苦しませて。ヌナの全部を俺に頂戴」
Aが震える。
俯いたまま震える手を伸ばしてセフンの腕を掴む。
SE「ヌナ・・」
「愛してるセフン・・こんな私を想ってくれてありがとう・・何の罪もない弟を突き放した私なのに・・・」
Aは震える声で続けた。
誰にも言わなかった本当の事を。
８年前に他界してしまった本当の母親の事。
幼馴染だと思っていた恵介が実の弟だったと知った時の衝撃。
渡米した本当の理由。
大怪我を負った時、見舞いに来た父親を追い返した事。
初めて会ったあの時、咄嗟に隠した４年間の空白。
渡韓した本当の理由。
韓国でも二度大怪我を負ったが電話してきた父親を無下にした事。
「母はすべて知っていて、クレア(恵介の母)に感謝してた。私を恵介と変わらず愛してくれている事に。
亡くなる直前、泣きながら言ってた。
”傍にいられなくてごめんなさい。クレアのように元気でいられなくてごめんなさい。幸せになって”って。
父は翌年にクレアと再婚した。周りは当たり前のように受け入れてた。
でも私は・・健康で優しいクレアをママと呼ぶのが苦しかった。
大きくなってくると同時に髪も目も真っ黒になって父に似てくる恵介を見ていられなかった。
・・逃げ出したの・・お母さんのところには行けないから・・」
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〜NAE〜(プロフ) - にゃんさん» あっありがとうございます(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ 頑張ります！！！(´；ω；｀)ﾌﾞﾜｯ (2017年8月27日 6時) (
レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - NAEさんのお話、すごく好きです！これからも更新楽しみにしています。応援してます！ (2017年8月26日 20時) (レス) id: 87856bb923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2017年8月26日 0時
