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音のする方へ近付くダニエル。
中央だけがフロストガラスになっていて見えないが身長が高いダニエルは難なく透明なガラス部分から中を覗く。
DN(うお！！！！Aさんだ！！！！！)
中で練習しているのは先日体当たりをして病院送りにした先輩アイドルのA。
一心不乱に鏡の自分を見つめて踊るその姿にダニエルは釘付けになった。
DN(やべー・・・・めっちゃかっこいい)
女性に対しての形容ではない気もするがダニエルは素直にそう感じている。
束ねた長い髪を揺らしてキラキラと光る汗まで見惚れてしまう。
ダニエルはガラス扉に張り付くようにして見つめていた。
曲が終わり汗が目に入ったAがタオルを取ろうと後ろを振り返って入り口付近に人影を見つけた。
あ？という表情で覗き野郎を確認しようと睨む。
目が合ったダニエルが慌ててドアを開けた。
DN「こっこんにちは！すみません勝手にっ」
深々と頭を下げるダニエル。
「あー、こないだの・・・・・ごめん、名前忘れた。変わった名前の人」
ダニエルは頭を上げてにっこり笑った。
DN「ダニエルです！カン・ダニエル！」
「あ、そうそう！ダニエル・・・さん」
DN「さん？ｗ」
ダニエルはこぼれんばかりの笑顔で繰り返す。
「私より年上だよね。練習生期間も長いってうちのオンニが言ってたから」
DN「そうですけどデビューはAさんのが早いですし、さん付けなんていいですよｗ」
「私こそさん付けいらないよ、年下なんだから。あ・・敬語にしなきゃだめ？」
ダニエルは我慢出来ないかのように吹き出す。
DN「気になるならオッパって呼んでくれてもいいですよｗ」
「それはやだ」
Aの即答にダニエルは転がって笑った。
DN「なんで即答なんですかｗｗｗ」
「やなものはやだから。んー・・なんて呼ぼう・・・エル先輩？」
DN「先輩なんてやめて下さいっΣ そんな風に呼ばれたら困りますよ俺」
「えー・・・じゃあエルシー？」
DN「さん付けじゃんｗｗｗ」
「皆にはなんて呼ばれてるの？」
DN「カン小学生とかニエルとか呼ばれますｗ」
「あ、じゃあニエルって呼ぶ」
DN「はいｗ 俺はAさんって呼びますねｗ本名呼んでも大丈夫です？」
「あんた最初から本名呼びじゃん。みんなそっちで呼ぶからいいよ」
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作者名：〜NAE〜
| 作成日時：2018年4月8日 17時
